視交叉上核サーカディアンリズム関連遺伝子発現による中枢性がん治療
Project/Area Number |
19659334
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
片寄 友 Tohoku University, 病院, 講師 (20302151)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | サーカディアンリズム / 時計遺伝子 / 癌治療 |
Research Abstract |
◇はじめに 抗腫瘍薬に対する癌細胞の感受性は、癌細胞の増殖状態、細胞周期、サーカディアンリズムにより規定されており、既にヨーロッパではオキサロプラチン、ロイコボリン、5-FUを用いた時間薬物治療(夜間に5-FUを投与, LeviらLancet, 1997)にて治療効果を向上させた臨床治験行われており、細胞周期と抗癌剤投与の時期を合わせることで高い抗腫瘍効果および副作用の軽減が期待されている。 ◇目的 サーカディアンリズムのうちの任意のサーカディアン時刻(CT)を生体内で再現できる、疑似サーカディアン時刻発生システムを構築することを目的とする。将来的には、その疑似サーカディアン時刻(CT)に合わせて抗癌剤を投与し、抗腫瘍効果増強することを目指す。 ◇結果 1. マウスPer2強制発現モデル a) マウスPer2強制発現モデルにて、ヒト線維芽細胞にて、feedbackをTR-PCRおよびウエスタンブロットにて確認し、マウスPer2強制発現モデルがヒト細胞でも機能が働くことを確認した。 b) 膵癌細胞株(Aspcl, Pancl)を用いて、マウスPer2強制発現にて増殖抑制効果を認めた c) 上記b) の効果がアポトーシスに関連することをTUNELアッセイにて確認した。 d) さらに、細胞周期が停止し、Glarrestを誘導していることを確認した。 e) 細胞周期の仕組みを検討するために、ウエスタンブロットにて各種タンパクを確認し、サイクリン、cdc2などが関与していることを確認した。 f) アポトーシスにはp53が関与が少ないことも同様の検討で確認した。 2. サーカディアン時刻(CT)に合わせて抗癌の投与を検討 a) 抗癌剤感受性に関連すると思われるタンパクをウエスタンブロットにて検討し、Bax/bcl系のBcl-XLが関与していることを示唆させる所見を得た。 b) 5-FU, CDDP, CPT-11などを投与し、感受性の変化をMTSアッセイにて検討した。 1. 各種抗癌剤のうち、CDDPが感受性の上昇を認めた。 2. CDDPの感受性向上はマウスPer2強制発現との相乗効果をisobolographic analysisより確認できた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)