前立腺肥大症の細胞増殖機構の解明と遺伝子治療に向けての基礎研究
Project/Area Number |
19659416
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小島 祥敬 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (60305539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 昌一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50225869)
窪田 泰江 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00381830)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 前立腺肥大症 / α1受容体 / マイクロアレイ / コレステロール / モデル動物 / 細胞増殖 / モデルラット |
Research Abstract |
1)病理学的前立腺肥大症モデルラットの病態観察:前立腺肥大症モデルラットを作製し、前立腺は病理学的にヒト前立腺肥大症モデルに極めて類似したモデルとなったことを昨年報告した。このモデルにおける各種増殖因子の発現を免疫組織化学染色により観察した。その発現パターンはヒト前立腺肥大症の発現と同様であることを観察した。 2)細胞増殖遺伝子の遺伝子発現プロファイリング:前立腺肥大症において有意に高発現している遺伝子を約400遺伝子、低発現している遺伝子を1500遺伝子をピックアップしたなかで、コレステロール合成に関与する酵素遺伝子が概ね低下している傾向があった。この遺伝子を定量的RT-PCR法にて遺伝子発現量を検討したところ、遺伝子の発現低下が認められることを確認した。ヒト前立腺肥大症においてもコレステロール合成酵素が低下していることを確認し、ヒト前立腺肥大症発症にコレステロール合成が関与していることが示唆された。 3)前立腺肥大症におけるα1アドレナリン受容体遮断薬の効果:α1dアドレナリン受容体サブタイプに比較的親和性の高いナフトピジルによる前立腺の増殖が抑制されたことから、選択的a1dアドレナリン受容体サブタイプに親和性の高いBMYを培養細胞細胞株PrSCに投与したところナフトピジルと同様にアポトーシスに関係なく細胞増殖抑制をした。前立腺の細胞抑制にはa1dアドレナリン受容体サブタイプが関与していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)