骨格筋間質由来幹細胞を用いた自家細胞移植による尿道機能再建
Project/Area Number |
19659417
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
玉木 哲朗 Tokai University, 医学部, 准教授 (10217177)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | incontinence / rhabdosphincter / neurovascular bundle / QOL |
Research Abstract |
本研究は骨格筋間質由来幹細胞の持つ、筋肉・血管系・末梢神経系細胞への分化能及びその再構築能を根治的前立腺全摘除術々後合併症である尿道括約筋及びその周囲に存在する神経血管束の損傷回復に利用する、即ち、自己の体性幹細胞移植治療で再生さようとするプロジェクトである。本年度はマウスを用いた基礎細胞生物学的実験及びトランスレーショナルな実験を行った。前者においては、これまでのCD34+/CD45-(Sk-34)細胞に関する報告に加え、CD34-/CD45-(Sk-DN)細胞の多分化能に関する報告を行った。即ち、Sk-DN細胞もSk-34細胞同様に筋肉・血管系・末梢神経系細胞への分化能を持ち、それら損傷組織を活発に再構築し、有意な機能回復を助長することを報告した(発表論文1,2)。また、実際にヌードラットの尿道・神経血管束損傷モデルを作成し、GFP-Tgマウス骨格筋から得たSk-34、Sk-DN細胞を移植、その組織再構築能と機能回復に対する貢献度を検討した。その結果、移植細胞は損傷した尿道周囲の括約筋群を再構築すると同時に、尿道壁及び周囲の血管、さらに周辺断裂神経のミエリン再構築を行った。加えて、in situの電気刺激を用いた尿道括約筋の収縮能を検討したところ、細胞移植群で飛躍的な回復(80%、対照群は40%)が示されたことを報告した(発表論文3)。これらの成果は、骨格筋間質由来多能性幹細胞が生体内で揚所を変えても(骨格筋内から尿道周囲)筋肉・血管・末梢神経をユニットとして再構築できる細胞であることを示していると同時に、自家細胞移植治療の細胞ソースとして、根治的前立腺全摘除術々後合併症である尿道括約筋及びその周囲に存在する神経血管束の損傷回復に利用できる体性幹細胞であることを示しており、今後臨床応用に向けて期待が持たれる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)