異常妊娠早期診断のための妊婦血漿中のマイクロRNAに関するプロファイリング解析
Project/Area Number |
19659428
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
瀧澤 俊広 Nippon Medical School, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 俊行 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60188175)
三嶋 拓也 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 特別研究生 (00398877)
羅 善順 日本医科大学, 医学部, 助教 (60339439)
|
Project Period (FY) |
2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
|
Keywords | 産科学 / 妊娠 / 胎盤 / microRNA / 妊娠高血圧症候群 |
Research Abstract |
今回、全く新しい異常妊娠早期診断・治療につながる萌芽的研究として、妊娠および胎盤特異的miRNAの同定、さらには異常妊娠特異的miRNAを同定することを目的に、妊婦さんの血漿と胎盤組織中のmicroRNA(miRNA)大量クローニングとシークエンス解析を行った。 正常胎盤絨毛組織(初期、満期)と異常胎盤(妊娠高血圧症候群)から万単位のmiRNA大量クローニング解析を行い、胎盤におけるmiRNAのプロファイリング、および、胎盤特異的miRNAの同定に成功した。一部は解析を進め、in situ hybridization解析により、胎盤特異的miRNA(miR-517等)が胎盤絨毛栄養膜に局在していることを突き止めた。この解析結果が、臨床応用展開が可能か、"胎盤は直接母体血に接触しており、胎盤から母体血中に放出される情報は、母体血を通して胎盤や胎児の状態を知り得ることができるのではないか"という仮説を立て、妊婦血液中のmiRNAの解析を行った。この解析により、血液の血漿中のmiRNA発現プロファイルを明らかにするとともに、妊婦血漿からの胎盤特異的miRNAの検出に成功し、分娩後には、血中胎盤特異的miRNAが速やかに一掃される新規知見を得た。このことは胎盤より胎盤特異的miRNAが母体血中に放出され、母親の血液検査で検出可能であることを示しており、妊娠、および異常妊娠の全く新しい診断法の開発につながる成果を得た。成果は投稿準備中である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)