新規NF-κB阻害薬DHMEQの敗血症治療効果の検討
Project/Area Number |
19659469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Emergency medicine
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 直樹 Hokkaido University, 病院, 准教授 (70205946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
松下 通明 北海道大学, 医学部・保健学科, 教授 (20250425)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | NF-κB / 敗血症 / DHMEQ / Schwartzman反応 / 肝障害 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、マウス全身性Schwartzman反応モデルを用いて、敗血症に対する選択的NF-κB阻害剤DHMEQ(Dehydroxyme thylepoxyquinomicin)の治療効果を検討した。c57BL6マウス(13〜15週齢)を用い、LPs5μgをf.p.後、22時間でLPS300μgをi.v.しSchwartzman反応を惹起、DHMEQをLPS初回投与前、もしくは2回目投与前に24mg/kgで腹腔内投与し、LPS2回目投与後6、12時間での肝臓の組織像をHE染色、肝組織内のアポトーシス細胞の数をTUNEL染色でControl群と比較した。HE染色では門脈周囲の肝細胞の空胞化、門脈周囲の細胞浸潤、focalなnecrosisなどの所見が認められ6時間後と比し、12時間後で所見が増強していたが、DHMEQ投与群とControl群との間に明らかな差異は認められなかった。定量したTUNEL陽性細胞の数も有意差を認めなかった。LPS投与後の生存期間に関しても個体間のばらつきが多く、DHMEQ投与による生存期間の延長効果を証明するには至らなかった。明らかな治療効果を示せなかった原因としては、実験モデルの安定性に問題があったことと、Schwartzman反応の炎症刺激に対し、投与量でのDHMEQの炎症抑制効果が十分ではなかったことが考えられた。今後は、実験モデルおよび至適投与量、投与方法の再検討が必要と考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)