TRP-channelタンパクの歯髄感覚受容における機能解明
Project/Area Number |
19659495
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
池田 英治 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 講師 (20222896)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | TRP受容器タンパク / イオンチャンネル / カプサイシン / 歯痛 / 侵害受容性 / TRPA受容器 / TRPM受容器 / TRPV受容器 / 歯髄 / 痛み / TRP super-family / TRPV1 / 温度感受性 / チャンネルタンパク / 伝導速度 |
Research Abstract |
1. TRPV1受容器タンパクのヒト歯髄内局在を免疫組織学的に検出すると (1) N52とNFH陽性歯髄神経線維が、コンフォーカル顕微鏡で歯髄表層に豊富に認められた。 (2)髄鞘のないN52陽性歯髄神経線維にTRIPV1の発現が強く認められた。 (3) S-100で同定したシュワン細胞にTRIPV1の発現が強く認められた。 2. ヒト炎症歯髄と健康歯髄のソディウムチャンネルの相違をみると (1) Sodium channel Nav 1.6がコンフォーカル顕微鏡を用いて、ヒトの炎症歯髄で正常歯髄より多く検出された。 3. RT-PCR法により各種TRP受容体の有無をヒト歯髄で確認すると (1) TRPV1, TRPV2, TRPM8, TRPA1の発現はヒト象牙芽細胞では見られなかったが、TRPC1, TRPV4は認められた。 4. 歯髄感覚A線維のカプサイシン受容性をネコ歯髄で電気生理学的に検出すると (1) 歯髄内TRP-channel受容体に起因すると考えられるカプサイシン受容性が歯髄感覚神経のポリモーダル性のAδ線維とC線維にあることは十分予測され、その通りカプサイシンによって初期興奮性に、後に抑制性に働くことが単離した感覚神経で電気生理学的に証明された。 (2) しかし、併せて、もっと伝導速度の速いAβ領域の感覚線維の終末分岐部においてカプサイシンが抑制性に働くことが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(35 results)