発達障害児の性行動の実態と性教育の有用性に関する研究
Project/Area Number |
19659586
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮原 春美 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00209933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 正 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70190535)
中尾 優子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40325725)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 発達障害 / 性行動 / 性教育 / 自閉症 / ピア・エデュケーション / 母親 / 認識 / 性発達 / 発達障害児 |
Research Abstract |
発達障害児の保護者が主催する研修会の参加者184人のアンケート調査から以下のことが分かった。 1. 子どもの性的問題行動 発達障害児は「異性の身体や髪をさわる」「性的な内容の雑誌・コミック・ビデオ・DVDをみる」等の性的問題行動があった 2. 性教育に対しての認識 ほとんどの保護者が性教育の必要性を認めていたが、その実施に対して自信がなかった 3. 発達障害児の性発達や性行動に対する保護者の認識 1) マスターベーション、恋愛、結婚に対して ・ 結婚を肯定する割合はマスターベーション、恋愛より有意に少なかった ・ 障害程度別では非重度の保護者が重度よりマスターベーション、恋愛を肯定していた ・ 年代別では中学生以上の保護者が小学生以下よりマスターベーションを肯定していた ・ 性別では女児の保護者が男児より恋愛を否定していた 2) 子どもの性発達、性行動に対して(自由記述) ・ 「積極的肯定」「消極的肯定」がある一方で、「あきらめ」「将来の不安に伴う否定」がありいずれも対応の必要性を述べていた ・ 「拒否」「漠然とした不安」「子どもが幼いことによる具体的認識の欠如」も認められた 4. 専門家や専門機関に対する要望(自由記述) 「専門家による学習機会の提供」や「教師、養護教諭による子どもへの教育」「親の会」「ワークショップ」といった支援を望んでいた 以上のを参考にピア・エデュケーションを応用した発障害児に対する性教育プログラムを作成して試行的に実践し、国際学会で発表した。現在、これらの結果をまとめ論文分執筆中である。 今後、試行プログラムを改良して個別および小グループによる発達障害児用性教育プログラムを作成し、その有用性について検討する。また、テキスト、DVDを作成し、教育、療育関係者とともに広汎性発達障害児の性発達を支援するシステム構築について検討する。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)