Budget Amount *help |
¥2,980,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2008: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
1.マウスを用いた毛細リンパ管への腫瘍細胞移動のリアルタイム観察モデルの確立 (1)3種類のマウスの背側皮下にDorsal Skinfold Chamber(DSC)を埋め込み,静脈・リンパ管の観察を行い経時的に観察可能な条件を検討した。また免疫組織化学的手法を用い,皮下のリンパ管の走行を検討した。 (2)毛細リンパ管の同定・可視化のためにリンパ管内へ移動するトレーサーとして,経静脈的(尾静脈)にFITCデキストランの投与,経皮的にエバンスブルーや各種サイズのマイクロスペアを用い,投与濃度,投与量,経過観察時間を検討した。 2.腫瘍のリンパ管への移動を促進する因子,抑制する因子の検討 (1)in vitroでの検討に先立ちマウスのリンパ管内皮の培養を行った上でin vitroレベルでリンパ管内皮細胞の生物学的特徴の評価を行うことを検討した。内皮細胞の培養のためマイクロビースにて細胞をソートする方法や酵素処理にて細胞分離を行う方法,またリンパ管を摘出しカニュレーションを行い,内皮細胞を剥離する方法を検討した。マウスリンパ管内皮細胞の培養条件検討のため各種因子を添加し評価した。 (2)ヒトリンパ管内皮細胞を用いリンパ管内皮細胞の一般的生物学的特徴をまず明らかにすることを検討した。発売されているヒト毛細リンパ管内皮細胞と手術患者さんから頂いたセンチネルリンパ節に近い(集合)リンパ管内皮細胞,またリンパ管内皮との比較検討のためHUVEC(ヒト臍帯静脈血管内皮細胞)を用いて検討をおこなった。LYVE-1,Rrox-1,Podpoplanin,VEGFR1,2,3,NOS1,2,COX1,2,HO1,2などの免疫組織化学的な検討,VEGFA,Cに対するVEGFR1,2,3発現に関して検討した。 (3)リンパ側の因子の検討のため,pHの変化,酸素分圧の変化がリンパ管内皮へ与える影響に関して検討した。
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