Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
中枢神経系に障害をもつ人々に対するリハビリテーション医療を、現象学的観点から構想し直すためには、人間を、脳、身体、意識といった三つのシステムからなる複合連動系として理解する必要があり、この複合連合系の特質およびそれらの連動モードの探求とそれに対する効果的な治療組み立てが、リハビリテーションの最重要課題となる。そのさい、現象学的なアプローチをリハビリの治療プロセスに柔軟に組み込むために、認知神経リハビリテーションを治療-探究プログラムとして設定すると同時に、現象学それ自身の探究プログラム化も行っておく必要があった。当研究によって行われた、いくつかの統制方針の設定と、仮説的記述の構想手順の明確化によって今後、リハビリテーションおよび経験科学の進展に親和的な哲学的アプローチが可能になると予想している。
All 2009 2008
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 3 results)
実存思想論集 XXIV
Pages: 99-115
白山哲学 43
Pages: 193-224
120005156046
白山哲学 43号
認知運動療法研究 No.7
Pages: 61-78
40016160095
認知運動療法研究 7号