Budget Amount *help |
¥2,880,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2008: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
平成19年度は,昨年までに収集した情報を元に,授業の目的を重視して評価・改善を繰り返していく授業の評価、改善シート(Check(評価),Action(改善)の重視)の試案を活用し,長崎県立鶴南養護学校,鳥取県立米子養護学校,筑波大学附属久里浜特別支援学校を実践協力校として研究を行った。対象を,発達障害のある子どもたちに絞って授業評価と授業改善の方法を開発した。各校での実践に基づく情報収集と考察の結果,「授業の評価改善シート」を開発することができた。 その結果,本研究により明らかになったことは,以下のとおりである。 ○授業の評価・改善のためには,そのねらいを明らかにするためのツール(本研究で開発した授業の評価・改善シート)が有効である。 ○学校全体で取り組んだ実践協力校での取り組みから,授業の評価・改善シートの目的である「授業のねらいを明らかにすることで,ねらいの評価,改善が可能になり,より良い授業を構築できる」ことが明らかになった。 ○ねらいを明らかにした授業は,より良いチームティーチングにつながる。 ○本研究で提案したシートは,各地域で用いられており,現在,20校近くで試みられるに至った。授業改善のためのPDCAサイクルを活用した「授業の評価と授業改善の方法」は,学校教育の主な活動である「授業」そのものに取り組むことであり,教育現場のニーズに合致する。 研究成果の普及に関しては,「自閉症教育実践マスターブックーキーポィントが未来をひらく-」(ジアース教育新社)の第五章「授業の評価・改善シート」に情報を提供することができた.また,日本特殊教育学会神戸大会の自主シンポジウムで約15O人の参加者に向けた発表を行い,「授業の評価改善のためのガイドブック(案)」を配布することができた。
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