Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究では恒星内元素合成模型(s-過程元素合成)の最終端Pbに着目し、その同位体存在比を評価するために必要な中性子捕獲反応断面積の高精度測定を行った。高精度測定実現には不連続即発γ線検出法を用いた。この手法は宇宙核時計に関する研究でkeV中性子捕獲反応を高精度で測定する際に我々が開発したもので、原子核反応からの捕獲γ線のエネルギーを精度良く決定するため他の元素からのγ線バックグラウンドと真のγ線を識別でき、断面積の高精度測定が可能という特徴を有する。本研究によって、過去の研究では観測されたことの無いkeV領域の中性子による^<209>Pbからの不連続ガンマ線を世界で初めて精度良く検出し、そのガンマ線分岐比及び中性子捕獲反応断面積を誤差10%程度で取得することに成功した。
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Nuclear Instruments and Methods A (Submitted)
76
Pages: 22802-1
Physical Review C 76
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Proceeding of the 10th International symposium on Origin of Matter and Evolution of Galaxies (In print)
Nuclear Physics A (In print)