最新のアレイデータおよび波形インバージョン手法による詳細な最下部マントル構造推定
Project/Area Number |
19740272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
河合 研志 東工大, 理工学研究科, 研究員 (20432007)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,740,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | D" / 波形インバージョン / TSUBAME / アレイデータ / ポストペロブスカイト |
Research Abstract |
私たちの立っている地殻の下には、地球の全体積の8割を超える、岩石で構成されているマントル、そしてさらにその下には金属で構成されるコアがある。マントルは長い年月をかけて対流しており、その最下部数百km厚さの領域(D"層領域、「ディー・ダブル・プライム」領域)は地球の物理的・化学的進化を考える上で重要である。これまで地震波を用いて地震波速度の地域的分布を推定することによって、地球内部の状態(温度や組成の分布)についての情報を得てきた。従来の研究によって、西太平洋下でのマントル最下部における大規模なS波速度の伝播が遅くなる領域(以後、の低速度領域と呼ぶ)の存在が示唆されたが、その成因については議論の的であった。 本研究では、独自に開発を行った「波形インバージョン」と呼ばれる最新のデータ解析手法を用いて、西太平洋下の低速度領域の構造推定を行った。その結果、他の地域でのD"領域構造と異なる、S波速度の「S字型」深さ依存性のモデルが得られた。これは、西太平洋のD"領域での玄武岩質地殻の存在を示唆しており、地球浅部から対流によって最下部まで運ばれることも示唆する。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)