Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
我々はこれまでに、網膜中の視細胞と同等の機能を有する膜の作製を目的とし、光を吸収し電気的信号に変換する光電変換色素をポリエチレンフィルム表面に化学固定する方法を確立している。さらに作製した色素固定フィルムが視細胞未発達のニワトリ受精卵(ヒヨコ)の網膜を刺激し、人工網膜としての機能を有することを明らかにしてきた。人工網膜は眼球の奥に挿入して使用するため、代謝の激しい体内で長期間安定に機能を果たすことが求められる。それに加えて、好ましくない生体反応を起こさず、双極細胞などの神経細胞との親和性に優れ、生体適合性を有することも必須条件である。そこで以下に示す2つの点に着目し、生体内で安定して機能する生体適合性の優れた人工網膜の作製を検討した。1)色素固定基板として用いるポリエチレンフィルム表面の物性と生体適合性の検討 2)ポリエチレンフィルム表面の反応性末端基を利用した化学修飾による生体適合性の向上
All 2008
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)
Journal of Artificial Organs 11(1)
Pages: 38-44
10024153181
Journal of Artificial Organs 11