Budget Amount *help |
¥3,560,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
本研究では,スペクトル拡散技術に基づく電子指紋技術において,ディジタル画像を通信路と見立てて,埋め込む指紋信号を送受信するデータにモデル化し,通信路の周波数帯域を複数のユーザで共有できるCDMA技術を導入した.本システムでの指紋信号は,直交系列であるDCT基底ベクトルを特定のPN系列で変調させている.指紋信号を2成分に分けて更にPN系列の特性を利用して階層構造を与えることで,結託者の特定に要する計算量を従来法に比べて大幅に削減させた.この階層構造を与える手法を結託耐性符号の構成にも応用させて,従来では難しかった実時間内での検出を可能とさせた.結託人数の増加に伴い指紋信号間の干渉成分が増大するが,これらを理論的に考察し,効率良く干渉成分を削減する手法を提案した.その結果,従来手法に比べて結託耐性を向上させることに成功し,要する計算量を対数オーダーで削減できることが確認された.
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