Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
薬物性肝障害のメカニズムの一つに代謝的活性化がある。薬物代謝を担う主要な酵素であるチトクロムP450(CYP)はヒト初代培養肝細胞やヒト肝癌由来細胞では極めて発現量が低いため代謝的活性化を予測することは非常に困難である。そこで本申請課題において、ヒト肝癌由来細胞であるHepG2細胞とCYP3A4発現系ミクロソームを用いてCYP3A4による代謝的活性化を予測する測定系を構築した。本測定系を用いて代謝的活性が認められたベンゾジアゼピン系薬物に焦点をしぼり検討を行った。ベンゾジアゼピン系薬物の中でも、7位にニトロ基を有するニトロベンゾジアゼピンのみがCYP3A4により特異的に代謝的活性化を受けることを明らかにした。本研究により、CYP3A4による代謝的活性化がニトロベンゾジアゼピンの肝障害メカニズムの一つであることが示唆できた。
All 2009 2008
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)
Drug Metab Dispos 37
Pages: 345-351
130007003698
Drug Metabolism and Disposition 37