Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究はカチオン性薬物の腎排泄において重要な役割を果たす膜輸送タンパク(トランスポータ)のヒト腎臓における発現変動について精査し、薬物排泄能との関連について明らかにすることを目的とした。ヒト正常腎皮質において有機カチオントランスポータ(hOCT)群中、hOCT2の発現量がもっとも高いこと、内因性のカチオンであるN-methylnicotinamideの尿中排泄クリアランス比がhOCT2のみと有意な相関を示すことを明らかにするとともに、N-methylnicotinamideがhOCT2の基質であることなどを、発現系をもちいて確認した。さらに2年次には症例を追加し、前年度に得られた成果について確認をおこなった。さらにhOCT2発現量との対応を示す検査値を探索したが、hOCT2発現量を反映する良好なマーカーを見いだすには至らなかった。本研究では、カチオントランスポータの薬物尿中排泄における重要性を明らかにした。これらの成果は臨床薬物動態学的に有用な知見と考える。
All 2009 2008 2007
All Journal Article (8 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (2 results) Book (1 results)
J Hum Genet. 53(7)
Pages: 607-14
10021249665
J Hum Genet 53
Pages: 607-614
Int J Clin Oncol. 12(4)
Pages: 284-90
10020000038
Biochem Pharmacol. 2007 Jun 30;74(1)
Pages: 161-8
Am J Physiol Renal Physiol. 293(1)
Int J Clin Oncol 12
Pages: 284-290
Biochem Pharmacol 74
Pages: 161-168
Am J Physiol Renal Physiol 293
Pages: 391-397