Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
胎児期よりマウスに抗甲状腺薬(methimazole)の投与を行ったところ、非投与群と比べてmethimazole (MMI)投与群で体重増加率が悪かった。また、CHD7遺伝子のm RNA発現量をMMI投与群と非投与群とで定量PCR法を用いて比較したところ、MMI投与群でCHD7遺伝子の発現の低下が認められた。胎児期のマウス(E13.5)のpalliumでは、脳室帯に特異的にCHD7遺伝子の発現が認められた。嚥下機能は大脳皮質から脳幹部への投射によっても支配されていると考えられている。抗甲状腺薬の投与による体重増加不良のひとつの原因として哺乳不良が考えられ、本研究によって、そのメカニズムの一端としてCHD7遺伝子発現の低下が関与している可能性が示唆された。