Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
脳内NMDA 受容体活性をin vivoで可視化・定量解析するために、NMDA受容体のフェンサイクリジン(PCP)結合サイトに結合する放射性標識化合物11C-GMOMを用いてPET計測を行った。11C-GMOMのコントロールスキャンを得た後、PCP急性投与中の11C-GMOMのPET計測を行い、各放射性標識化合物の結合能をコントロールスキャンと比較した。さらに、PCPの慢性投与(2週間)がNMDA受容体活性に与える影響を調べるために、慢性投与が終了した2日後ならびに30日後にPET計測を行い、コントロールスキャンと比較した。急性投与中の各標識化合物の結合能は、コントロールと比較して低下する傾向が観られた。慢性投与が終了した2日後では、コントロールと比較して結合能が増加する傾向が観られた。結合能の増加は、PCPの慢性投与が終了した30日後の時点の時点は観られず、ほとんどコントロールレベルに戻っていた。この結合能の増加はNMDA受容体の一過性の発現増加を反映したものと考えられる。これらの結果は、11C-GMOMが覚醒状態の脳内NMDA 受容体を評価できるPET用放射性標識化合物として有用であることを示唆する。認知機能を評価するために、サルに遅延見合わせ課題を訓練した。各個体が正解を維持できる最大遅延時間を求め、それを認知機能の指標として用いた。各サルは、コントロール状態において25秒以上の最大遅延時間を示した。
All 2008 2007
All Journal Article (7 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (1 results)
PLoS ONE. 3
120005313164
J Neurosci. 28
Pages: 5756-5761
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Synapse. 61
Pages: 724-731