Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
腎癌細胞株に発現している糖脂質糖鎖の解析により、ジシアリル糖鎖の発現パターンの変化が腎癌の悪性化や転移性に関連していることが推測された.約20種の腎癌細胞株のうち約70%の細胞株が発現しているGalNAc-DSLc4糖鎖抗原の機能を解明するため、この糖鎖抗原の合成に関わる糖転移酵素遺伝子を、GalNAc-DSLc4をほとんど発現していない腎癌細胞株に遺伝子導入し、糖鎖リモデリングの結果惹起される表現型の変異を解析した.樹立したGalNAc-DSLc4安定発現株は、コントロール細胞株と比べ増殖度・浸潤能の亢進が認められ、さらにラミニン固定化プレートに特異的に接着した.この安定発現株ではラミニンとの結合に関わる接着分子インテグリンβ1の局在が変化していることが明らかになった.
All 2007
All Presentation (2 results)