転写因子SRFを中心とするマウス栄養膜細胞の新たな分化調節機構の解明
Project/Area Number |
19791154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅野間 和夫 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 助教 (30380413)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 栄養膜細胞 / 分化 / SRF / NECC1 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
NECC1ノックアウト(KO)マウスの胎盤を解析したところ、胎齢9.5日から栄養膜巨細胞層(TGC)の過形成と海綿状栄養膜細胞層(SpT)の低形成を認めるが、胎齢11.5日では同様の形態異常に加えて、TGCがSpTのマーカーTpbpを発現するようになった。この現象をさらに追求するためNECC1KOマウス胎盤におけるTGCのマーカーPl2、ProliferinとSpTのマーカーCEA4、Mash2の発現をin-situ hybridizationを用いて検討した。KOマウスのTGCはすべてのマーカーを発現しており、TGCとSpTの表現型を両方有するというこれまでに報告のない異常を呈していた。おそらくKOマウスの栄養膜細胞系列の分化に異常をきたしこのような現象が生じたのもと考察した。以上の結果は前年度までの研究結果とともに論文投稿し受理された(Asanoma, et. al. in press)。この論文の中でSRF(serum response factor)が栄養膜細胞の巨細胞への分化を誘導する機能を持つことを明らかにしたがその機序を明らかにするため、他の論文報告からSRFの下流に存在すると考えられているStra13との関連について解析を行っている。Stra13は栄養膜細胞の巨細胞への分化を誘導する転写因子として報告があり、またNECC1のKOマウスの心筋においてその発現が上昇していることが分かっている。我々の検討でも栄養膜細胞にNECC1を強制発現させることによりStra13の発現低下を認めた。現在、野生型SRF、優性ネガティブ型SRF、Stra13の発現アデノベクターを完成させたのでこれを用いて解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)