Project/Area Number |
19791199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小嶋 章弘 福井大, 医学部附属病院, 助教 (50397262)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,530,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 神経幹細胞 / Id2 / bHLH転写因子 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
Id2は、細胞分化と増殖の制御に深く関わるbHLH型転写因子の機能抑制因子の1つであり、その遺伝子欠損マウスはT細胞の分化障害や乳腺上皮細胞の増殖障害、嗅球の狭小化などを始めとする多彩な病態を呈する。この中で嗅球の狭小化は神経幹細胞の増殖障害に起因するものである。本研究の目的は、Id2遺伝子欠損マウスにみられる神経幹細胞の増殖障害という病態を活用し、神経幹細胞における遺伝子発現の網羅的解析により神経幹細胞の増殖制御に関与する遺伝子群を同定することにある。まず、Id2遺伝子欠損マウスを用いて、免疫組織法による脳の組織学的解析を行い、神経幹細胞の細胞増殖能、およびアポトーシスの状態を詳細に調べたところ、BrdU免疫染色にて、傍側脳室領域における増殖細胞数はId2欠損マウスでは対照マウスに比べ、20%減少していた。次に、neurosphere法で得た細胞塊から採取したmRNAを用い、Id2に関連する遺伝子群について、遺伝子スクリーニングを行ったが、明らかなmRNA量の変化は認めなかった。また、Real time RT-PCRにて細胞周期関連因子などの発現を解析したところ、Id2欠損マウスでは対照マウスと比較してCDKインヒビターp21の約10倍の発現増加を認め、これがId2欠損マウスにおける細胞増殖低下の要因と考えられた。さらに同じくneurosphere法を用いてin vitroでの神経幹細胞の分化能の解析を行ったところ、P1 (post natal day 1) Id2欠損マウスでは対照マウスと比べて、アストロサイト、およびニューロンへの分化する細胞の割合が高い傾向があったが、分化能に異常は認めなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)