Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
発達過程、及び生後のマウス蝸牛におけるTROYの発現を免疫染色法で検討した結果、TROYは胎生中期から生後7日にかけて、蝸牛のgreater epithelial ridge(GER)に強く認められた.GERには内有毛細胞とその支持細胞の前駆細胞が存在すると考えられており、TROYがそれらの前駆細胞に発現し、その増殖や分化に関与している可能性が考えられる.今後、GERにおけるTROYの役割を明らかにすることにより、聴覚機能を担う内有毛細胞の発生メカニズムの解明と再生への応用に寄与できる可能性が期待できる.