口唇裂・口蓋裂の候補遺伝子のダイレクトシークエンスによる解析
Project/Area Number |
19791548
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
渡邊 章 東京歯大, 歯学部 (50408324)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,220,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 口唇裂・口蓋裂 / 候補遺伝子 / SNP / 変異解析 / 相関解析 / TDT検定 / 連鎖不平衡 / DNA |
Research Abstract |
東京歯科大学倫理委員会より承認を受けた説明書、同意書で十分にインフォームドコンセントを行い、同意を得た口唇裂・口蓋裂患者およびその両親を含めた98家系の血液それぞれ8ml採取を完了した。そして、古典的な方法で全検体のDNA抽出を完了した。また、候補遺伝子は、口唇裂・口蓋裂の発症に関与すると報告されているRYK、EPHB2、EPHB3とした。解析方法としては、ダイレクトシークエンス法を用いての変異解析およびSNPを使用した相関解析、TDTを行った。結果として変異解析では病態にかかわる変異は認められなかった。RYKに認められた5つのSNPの内の3つ(A287G,IVS12+13A>C,IVS13+63T>C)においてはcase-control studyとTDT検定を行った。この3つのSNPは、0.15以上のマナーアレル頻度であった。また、それらはHardy-Weinberg平衡において、日本人で連鎖不平衡の状態にあった。しかも患者といかなるSNPとの間においてもp値が>0.1を示す有意な差は認められなかった。3つのRYK-SNP(snp1-snp4-snp5)から作られる7つのハプロタイプのうち、1つ(A-A-C)がcase-control studyで<5x10^-4と<2.59x10^-6のp値を認め、日本人のCL/PとCPOにおいて有意な値が得られた。しかし、ハプロタイプを使用したTDT検定では、有意な差は認められなかった。 これらの結果は「日本人口唇裂・口蓋裂の候補遺伝子の解析」として平成19年5月24日25日に群馬県で行われた日本口蓋裂学会総会・学術大会で発表した。また、現在、日本口蓋裂学会雑誌に投稿準備にかかっている。今後の課題としては、検体数を多くし、再検討と新たな候補遺伝子の解析する必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)