Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究は、歯周病と生活習慣病の関連性を解明するための1つの手段として、抗生活習慣病ホルモンといわれるアディポネクチンがヒト歯肉線維芽細胞(HGFs)に及ぼす影響を検討することであった。HGFsにおいて、アディポネクチンレセプターの発現が確認された。実験的に炎症状態にしたHGFsは炎症性タンパクを産生するが、そこにアディポネクチンを作用させたところ、アディポネクチンの濃度依存的に炎症性タンパクの産生は増加もしくは有意な変化はみられないという結果であった。そこで、HGFsとマクロファージの共培養系にてアディポネクチンの影響を検討したところ、アディポネクチンの濃度依存的に抗炎症性タンパクであるIL-10やIL-1raの産生の亢進が確認された。