サービス合成において契約間の整合性を検証,実現するツールに関する研究
Project/Area Number |
19800059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Software
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
石川 冬樹 国立情報学研, 助教 (50455193)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,533,000 (Direct Cost: ¥1,350,000、Indirect Cost: ¥183,000)
Fiscal Year 2008: ¥793,000 (Direct Cost: ¥610,000、Indirect Cost: ¥183,000)
Fiscal Year 2007: ¥740,000 (Direct Cost: ¥740,000)
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Keywords | サービス指向アーキテクチャ / Webサービス / ソフトウェア工学 / サービス合成 / サービス契約 / 形式手法 / 検証 / Event Calculus |
Research Abstract |
近年,サービス指向アーキテクチャの考え方Webサービス技術によって,ネットワーク上の複数のサービスを組み合わせて新たなサービスを構築することが目指されている.サービス合成は複数組織をまたがることも想定されており,サービス契約という形でサービスの振る舞いや質を合意,保証することが重要である.ここでサービス合成者の立場では,自身が利用する様々な部品サービスの提供者や,自身が合成,提供するサービスの利用者のそれぞれと契約を結ぶこととなる.この際,両立不可能な契約を結んでいないか等,複数契約間の整合性を検証,実現する必要がある.そこで本研究課題においては,サービス合成における複数契約間の整合性を検証,実現するための基盤技術と開発者向けツールの研究開発を行った.平成19年度の取り組みにおいては,まず契約に関する既存研究を踏まえ,性質の異なる複数のシナリオにおいてサービス合成ロジック及び契約の例を構築した.その際には,オプションが多様なマルチメディアサービスや,物理的な制約があり状況依存性が高いユビキタス環境のサービスも検討対象とした.次に形式言語Event Calculusを用い,契約及び契約に対する制約の表現方式を定義した.契約に対する制約としては,可能な契約形式を表すテンプレート,サービス提供または利用に関する要求(ポリシー),サービス合成ロジックに起因する契約間の依存性制約等を導入した.また契約やそれに関する制約間の不整合についても,Event Calculus上での表現を定義した.これらの定義に基づき,Event Calculusに対する既存の推論ツールに対して様々な制約等を入力し,契約間の不整合が発生する状況のシミュレーションや不整合が起きないことの検査等,様々な推論作業を行う手順を検討するとともに,その手順を容易とする簡易的なツールを構築した.また今後実用的なツールを構築するための要件についても検討を行った.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)