Project/Area Number |
19830034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長内 厚 神戸大, 経済経営研究所, 准教授 (70452505)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,746,000 (Direct Cost: ¥2,380,000、Indirect Cost: ¥366,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,586,000 (Direct Cost: ¥1,220,000、Indirect Cost: ¥366,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,160,000 (Direct Cost: ¥1,160,000)
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Keywords | 技術経営 / 製品開発論 / イノベーション / 製品コンセプト / 技術統合 / 顧客価値 / エレクトロニクス産業 / 食品産業 |
Research Abstract |
本研究の目的は、技術や市場の不確実性を念頭に置いたとき、製品(事業)コンセプトが事業成果にどの様な影響を与えるかについて分析し、事業成果に結びつくR&Dを実現するための製品コンセプトマネジメントのあり方を考察することである。 本年度は、技術と事業との結びつきに関する従来の研究のレビューを行うとともに、製品コンセプトが技術開発の方向性と事業の方向性を統合していくことを、事例研究(長内,2007;長内・伊吹,2007)によって明らかにした。 また、この研究を通じて、製品コンセプトが顧客に受け入れられるとき、そのコンセプトが持つ価値が顧客の受け入れられる価値であることが重要であり、優れた製品コンセプトのメタファーとして、顧客価値が正しく規定されることが求められることを示した(長内,2008;2008近刊)。 顧客価値が製品コンセプトに正しく反映されるためには、企業が顧客価値を正確に把握することが求められるが、製品開発に求められる顧客価値は顕在化した現在の価値とは限らず、その価値は、定性的・暗黙知的であったり、積極的にR&Dサイドから提案をしていかなければならないことが考えられる。本研究の主な分析対象はこれまでエレクトロニクス産業を想定して研究を進めてきたが、定性的で情緒的な価値が端的に表れる事例として、長内(2008)では、食品産業の中央研究所の開発事例の分析を行った。 これらの研究を通じて、今後の顧客価値と技術の方向性を統合する製品コンセプトの機能とそのマネジメントに関する議論を進めるための予備的な考察を行うことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)