Directors' Duty and Liability in Corporate Groups

• Project/Area Number: 19830043
• Research Category: Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Field: Civil law
• Research Institution: Kyushu University
• Principal Investigator: SHIMIZU Madoka Kyushu University, 大学院・法学研究院, 准教授 (50452800)
• Project Period (FY): 2007 – 2008
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2008)
• Budget Amount: ¥2,257,000 (Direct Cost: ¥1,960,000、Indirect Cost: ¥297,000); Fiscal Year 2008: ¥1,287,000 (Direct Cost: ¥990,000、Indirect Cost: ¥297,000); Fiscal Year 2007: ¥970,000 (Direct Cost: ¥970,000)
• Keywords: 取締役の義務・責任 / 企業結合 / 取締役の義務 / 取締役の責任 / 取締役の業務

Research Abstract

会社の利益よりもグループ全体の利益を志向するグループ構成会社の取締役の行為は、経済上合理性を有することが多いが、法律上はどのように評価されるのか、グループ構成会社の取締役といえども、会社の利益のために行動する義務を負うものとするフランス法および日本法の比較・検討を行った。日本の裁判例と比べると、フランスの判例は上記のような行為を広く認める傾向があるが、その背景には、フランスでは会社の利益を犠牲にし、自己または第三者の利益を図った取締役は刑事責任を負う可能性があり、合理的なグループ経営を原因として刑事責任が発生しないよう行為の正当化事由が緩やかに解されている可能性があることが考えられる。

Research Products

• [Journal Article] グループ内取引におけるグループ利益の追求と取締役の義務・責任-フランス法を中心に- (2009)
  • Author(s): 清水円香
  • Journal Title: 森本滋先生還暦記念 企業法の課題と展望 Pages: 251-304
• [Book] グループ内取引におけるグループ利益の追求と取締役の義務・責任(所収) (2009)
  • Author(s): 清水円香
  • Publisher: 川濱昇=前田雅弘=洲崎博史=北村雅史『森本滋先生還暦記念 企業法の課題と展望』
• [Book] 森本滋先生還暦記念 企業法の課題と展望 (2009)
  • Author(s): 川濱昇, 前田雅弘, 洲崎博史, 北村雅史編 (清水円香著)
  • Publisher: 商事法務