Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
細菌の3型タンパク質分泌装置(TTSS)のタンパク質分泌メカニズムは未だ不明な点が多いが、effector-chaperoneとATPaseの結合がeffector分泌には重要であり、このaffinityによってeffector分泌が調節されている可能性が考えられている。また複数個のTTSSから特定のTTSSを選択し、それを介して分泌されていくのかは、未だ不明であり、これを解明するために腸炎ビブリオの保有する3型タンパク質分泌装置(TTSS)によって分泌されるeffectorとそれに必須のシャペロンの同定を試みた。腸炎ビブリオTTSSの発現条件下の分泌タンパク質(effectorを含む)を二次元電気泳動で分離し、それぞれについてアミノ酸シークエンスを行い、同定を行った。いくつかのeffectorをこれによって同定し、これに付随するchaperoneについては、これまでの研究からその分子量、pI、ゲノム上の局在(effector遺伝子とchaperone遺伝子はゲノム上で隣接していることが多い)からある程度どの遺伝子がそれぞれのeffectorのchaperoneであるか推測されるので、それぞれについてクローニングし、実際にeffectorに対してchaperone機能を有するかどうかを確認した。またGST pulldown assayを行い、effectorとの結合性を確認した。さらにchaperone候補遺伝子欠損腸炎ビブリオ株を作成後、それぞれのchaperoneに対するeffectorの発現、分泌を確認した。chaperoneの転写調節機能の可能性についてはeffector遺伝子に百日咳毒素遺伝子を融合させた変異株を作製し、chaperoneの有無によってeffctor遺伝子の発現がどのように変化するか確認した。
All 2007
All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)
化学療法の領域 23,S-1
Pages: 170-176