Project/Area Number |
19890205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
NARITA Yayoi Saitama Medical University, 医学部, 助教 (60453445)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,085,000 (Direct Cost: ¥2,680,000、Indirect Cost: ¥405,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,755,000 (Direct Cost: ¥1,350,000、Indirect Cost: ¥405,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,330,000 (Direct Cost: ¥1,330,000)
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Keywords | 麻酔 / 免疫 / 悪性高熱症 / 樹状細胞 / リアノジン受容体 |
Research Abstract |
悪性高熱症 (malignant hyperthermia; MH) は、全身麻酔時に使用する揮発性の吸入麻酔薬や脱分極性筋弛緩薬の使用により発症する筋疾患である。この疾患は常染色体優性遺伝を示すが、日常生活上は全く問題がなく、全身麻酔を受けた場合にのみ発症する。疾患の本態は骨格筋細胞内のカルシウムイオン動態異常に起因する代謝亢進である。現在のMHの確定診断は、局所麻酔下に筋生検を行い、骨格筋のCa^<2+>動態異常を直接観察することにより行われている。しかし、この方法は侵襲性が高いことが問題となっている。RyR には3 つのアイソフォームが存在するが、我々は今回初めてヒト樹状細胞(dendritic cells; DC)に選択的にRyR1 mRNA が発現していることを明らかにした。RyR のアゴニストである4-クロロ-m-クレゾール(4-chloro-m-cresol;4-CmC)はDC からのCa^<2+>放出を誘発し、このCa^<2+>放出はRyR1 阻害剤であるダントロレンによって阻害された。一方、IP_3 受容体特異的阻害剤であるゼストスポンギンCによりCa^<2+>放出は抑制されなかった。また、RyR1 の活性化はLPS によって誘導されるIL-10 産生を減少させ、HLA-DR とCD86 の発現上昇を誘導することで、アロナイーブT 細胞刺激活性を亢進させた。本研究により、ヒトのDC は機能的なRyR1 を発現し、これを介したCa^<2+>シグナルによってDC 応答が制御されることが明らかとなった。したがってヒトDC は悪性高熱症素因者同定の為に有用なターゲット細胞である。
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