Project/Area Number |
19900118
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
藤田 晴啓 Toyo University, 国際地域学部, 教授 (40366513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 洋久 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (10282625)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Keywords | 自律分散技術 / GLOBALBASE / 考古資料データベース / 中世墓資料集成 / 北東アジア官印データ |
Research Abstract |
中世考古学の研究成果としての中世考古資料をひろく研究者間で情報共有し、さらに一般に公開するため、インターネット上で時空間をもつGLOBALBASEを利用した考古資料プラットフォームの構築、情報の共有および公開を同時に実現する手法の確立等を行った。 福島県および青森県の中世墓データ(中世墓資料集成)をGLOBALBASEにて登録を行った後COSMOSクライアントにて地図・個別遺跡の閲覧を可能とするシステムを開発した。福島県、青森県の中世墓分布図、遺跡遺構図、出土遺物画像および遺跡調査資料をもとに地図上の個々のシンボルマークを選択することにより、Webブラウザが起動し、遺構現場図、遺物画像および書誌データが表示される。 墳墓はその造営された時代を色濃く反映する遺跡として注目され、中世における墳墓資料はまさにその権威の象徴としての産物から庶民層も造営可能となる時代への過渡期に該当し、人間社会が現代にむけて発展する基礎的な背景を知る格好の素材を本研究により提供することが可能となった。 北東アジア出土官印に関する書誌データ、経緯度、官印画像をGLBOALBASEに登録し、COSMOSによる分布図、書誌情報および印章を表示するシステムを開発した。COSMOSクライアントver.Bではブラウザ右端に各レコードの内容を表示する機能があり、カーソルを各プロット上に移動するだけで、レコード内容が切り替わる。北東アジアは、民族の大きく交錯する地域であり、現在の国境線を超えたデータベースの構築は、大きな学術的意味をもつ。考古学的情報は遺跡という階層を共通基盤とし、その下に交易や生業、祭祀など固有の生活文化の要素や文化的交流を反映した土器や陶磁器、石製品や貨幣など遺物レベルの階層構造を有している。これらのデータベース化・公開は国際的にも先例がなく多様な歴史情報の国際的な利用環境の整備と研究の共通基盤の構築の面おいて重要な意味をもつ。
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