Project/Area Number |
19H00422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3190:Biomedical structure and function, pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
USHIDA Kaori 名古屋大学, 全学技術センター(医学), 技師
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Project Period (FY) |
2019
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥520,000)
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Keywords | 病理標本作製法 / 凍結標本 / マシュマロゲル / シリコン組成モノリス多孔体液体窒素 / 超低温保冷剤 / 液体窒素 |
Outline of Final Research Achievements |
細胞や組織を顕微鏡で観察するための病理標本作製法の一つに凍結標本があり、標本の出来不出来は凍らせ方の違いによって大きく左右される。液体窒素を用いる方法が一般的であるが、-196℃の液体窒素に室温の組織や細胞を入れることで起こる気泡の発生や手技のばらつきによって液体窒素の超低温性が十分に生かされていない現状がある。このような問題点を解決するために、スポンジなどと違い液体窒素をこぼさず吸収することができる柔軟多孔性ゲル(通称マシュマロゲル)を用いて安定して標本作製法を考案、従来法と比較して凍結標本作製におけるマシュマロゲルの有用性を検証した。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
病院での手術中に行われる迅速病理診断や研究の場において凍結標本作製法は広く利用されている。正しい病理診断や研究データの取得には、良質な標本を作製することが不可欠だが、凍結標本は短時間で標本の作製が可能である一方、安定して液体窒素の超低温下で迅速に凍らせることが難しく標本の出来栄えにばらつきが大きい。液体窒素をマシュマロゲルに含ませる凍結法は冷却効率が良く、良質な標本作製が可能だった。また、市販のスポンジなどと比較し本法では液体窒素がこぼれることがなく、かつ有機溶媒を使用しないため安全に作業をすることができた。
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