ナノ金属相科学:新金属相ナノ粒子群の創製と新奇機能開拓
Project/Area Number |
19H00914
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 36:Inorganic materials chemistry, energy-related chemistry, and related fields
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
寺西 利治 京都大学, 化学研究所, 教授 (50262598)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥46,020,000 (Direct Cost: ¥35,400,000、Indirect Cost: ¥10,620,000)
Fiscal Year 2019: ¥20,930,000 (Direct Cost: ¥16,100,000、Indirect Cost: ¥4,830,000)
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Keywords | ナノ材料 / 金属化合物 / 合金 / 電子構造 / 触媒 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、dバンドセンターやフェルミ準位で決定される希少貴金属の優れた物性や触媒能を凌駕する新奇ナノスケール金属相を開拓する。具体的には、低周期dブロック金属元素を基盤に、13~15族pブロック元素との化合物形成により定常的・連続的に電子構造を変調した新奇な金属化合物ナノ粒子群を創製する。さらに、金属化合物ナノ粒子の浅いフェルミ準位を利用し、pブロック元素を低酸化還元電位金属に置換することにより、未踏合金ナノ粒子群を合成する。これら新金属相をもつナノ粒子の新たな物性・固体触媒特性探索を徹底的に行い、「基底電子構造変調」という新しい概念に根ざした物質科学『ナノ金属相科学』を開拓する。
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Outline of Annual Research Achievements |
無機ナノ粒子の合金化は、基金属の性質を制御するだけではなく、機能の複合化や単一金属だけでは発現することのない新規特性を与える手法として注目されている。本研究では、dバンドセンターやフェルミ準位で決定される希少貴金属の優れた物性や触媒能を凌駕する新奇ナノスケール金属相の開拓を目的とした。具体的には、低周期dブロック金属元素を基盤に、13~15族pブロック元素との化合物形成により定常的・連続的に電子構造を変調した新奇な金属化合物ナノ粒子群を創製し、金属化合物ナノ粒子の浅いフェルミ準位を利用し、pブロック元素を低酸化還元電位金属に置換することにより、未踏合金ナノ粒子群を合成した。2019年度は、貴金属の合金化の新奇手法として、単分散なパラジウム-リン(Pd-P)合金ナノ粒子を出発物質としたPd基合金ナノ粒子の合成手法を利用した。これまでに、B2-PdInナノ粒子では、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)に起因する吸収ピークが可視領域に確認されており、吸収ピークの極大波長はB2-PdInナノ粒子の粒径の増大とともに長波長側にシフトし、金属ナノ粒子のLSPRに特徴的な傾向が観測されいる。B2-PdInナノ粒子のLSPR発現が、その結晶構造、すなわち、11族元素に類似したバンド構造に由来であることに着目し、B2結晶構造をもつ12族元素とPdとの合金ナノ粒子として、B2-ZnPdを同様の手法で合成した。その結果、B2-ZnPdナノ粒子の合成に成功し、可視領域にLSPR吸収を示すことが分かった。すなわち、11族元素に類似したバンド構造をもつB2-Pd基合金が、新たに可視領域にLSPR吸収を示すナノ粒子群であることを実証した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)