Budget Amount *help |
¥45,110,000 (Direct Cost: ¥34,700,000、Indirect Cost: ¥10,410,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2022: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2021: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2020: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
Fiscal Year 2019: ¥9,750,000 (Direct Cost: ¥7,500,000、Indirect Cost: ¥2,250,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全世界でB型肝炎ウイルス (HBV) キャリアは約2.9億人、HBV感染を原因とした肝硬変・肝細胞がんの発症による死亡数は年間90万人と推定されている。死亡数は依然として増加傾向であり、2021年WHO勧告の「肝炎ウイルス撲滅に向けた目標設定」にも見られるように、母子感染・水平感染の抑制が公衆衛生上の急務の課題である。病原体としての発見から半世紀以上も経っているにもかかわらず、HBVがどのように宿主細胞に侵入するのかについての理解は未だ十分ではない。こうした背景の中、感染受容体であるヒト膜タンパク質NTCPの単体の立体構造を世界で初めて解明した。その成果は2編の論文としてNature誌に掲載された (Asami et al., Nature, 2022; Park et al., Nature, 2022)。また、NTCPを結合標的としてHBV感染阻害活性を有する中分子リポペプチド(ミリストイル化preS1)の結合様式をクライオ電子顕微鏡単粒子解析法により明らかにするための実験に進んでいるので、本年度の目標は概ね達成できていると自己評価した。
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