Project/Area Number |
19H01197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 弘夫 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (30125570)
BURENINA YULIA 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 特任講師(常勤) (60763993)
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 教授 (70385962)
君島 彩子 東北大学, 国際文化研究科, JSPS特別研究員(RPD) (90875296)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥10,660,000 (Direct Cost: ¥8,200,000、Indirect Cost: ¥2,460,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 日蓮主義 / 日本近代仏教 / 宗教学 / ジェンダー / 近代日本仏教 / 近代仏教 / 日本宗教史 / 近代日本仏教史 / 日本仏教史 / 近代日本思想史 / スピリチュアリティ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は新しい日蓮主義像を描くことである。ナショナリズムの「近代国家」を日蓮主義の中軸にした従来の研究において看過されてきた日蓮主義者の実践や思想を取り上げ、日蓮主義の当時の多面的な姿をより明確にすることを目指す。本研究ではこうしたいわば「閉鎖的」なイメージと異なる、国や民族、ジェンダー、伝統など、様々なボーダーを超える、すなわち越境する近代仏教思想としての日蓮主義像を描き出すのが狙いである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は主に日本近代仏教運動の日蓮主義とジェンダー、女性の日蓮主義運動家および日蓮主義者の女性観を研究した。顕本法華宗管長の本多日生や、田中智学の日蓮主義運動の中心物の女性観、エリート増に活発的に動いた松平俊子や石原莞爾の東亜連盟運動の中に中心的な役割を果たした小泉菊枝の日蓮主義思想と活動を研究した。 同時に、前近代の日蓮および日蓮宗の女性観の展開との繋がりと断絶を考慮し、欧米の仏教学者との共同研究も行なった。2021年8月24日から28日までにオンライン開催されたEuropean Association of Japanese Studies(EAJS)の国際学会で科研プロジェクトメンバーを含めて4名とのパネルの形で英語で研究発表を行なった。パネルに基づいて日蓮主義とジェンダーの特集を作成することを決定した。他に研究したテーマは、帝国海軍軍人の日蓮主義、近代日本における日蓮像、映像と仏像と近代美術の世界との関係である。上述の研究により、以前の日蓮主義像と異なり、日蓮主義の多様性が明らかになりつつあると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィラスの混乱が続く中、出張、フィールドワーク、資料収集、シンポジウムに参加する事は難しい状態が続いている。コロナ禍にも関わらず、本プロジェクトの研究が捗っていて、研究成果も上げている。EAJSの国際学会に参加が出来たので、大きく参考になった。図書二冊と学術論文4通も載せられたことが出来たのである。
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Strategy for Future Research Activity |
日蓮主義とジェンダー、日蓮主義者の女性観および女性の運動家・思想家についての研究を続く。今年度の主な目的は英語の学術雑誌で日蓮修行とジェンダーをテーマにした特集を作成することである。海外の宗教学者とのコラボレーションの必要である。そのため、国際的なワークショップを開く必要がある。なお、今年度も本プロジェクトの三柱の中の「スピリチュアリティ」と「トランスナショナル」の側面も再び取り上げる予定である。最後に、日蓮主義の枠組みを大きく想像しながら、近代日本仏教美術および日蓮主義と科学思想、日蓮主義と軍人との関わりの研究も続く予定である。
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