Project/Area Number |
19H01212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
木俣 元一 名古屋大学, 人文学研究科, 招へい教員 (00195348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 重洋 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00293275)
駒田 亜紀子 実践女子大学, 文学部, 教授 (00403866)
水野 千依 青山学院大学, 文学部, 教授 (40330055)
秋山 聰 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50293113)
赤江 雄一 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (50548253)
奈良澤 由美 城西大学, 現代政策学部, 教授 (60251378)
森 雅秀 金沢大学, 人文学系, 教授 (90230078)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | 図像学 / キリスト教 / イメージ / 物質性 / エージェンシー / 図像 / 行為遂行性 / マテリアリティ |
Outline of Research at the Start |
美術作品等のイメージには、記号的・表象的側面と物質的側面の両面がある。伝統的図像学では前者に基づく意味の解明に重点を置いてきた。他方、近年は後者に基づくイメージの現前や行為遂行性の解明に重点を置く研究が活発化している。 しかしこれら2つの方向性は分離した研究状況にあり、イメージの十全で総合的な理解には未だ達していない。そこで本研究では、両者を統合する新たな図像学の構想を進める。 古代末期から宗教改革期に至る多様なキリスト教美術を扱う詳細な事例研究の成果を踏まえて、意味と物質性を統合する新たな図像学の在り方と有効な方法を体系化して提案し、より包括的・総合的な図像学的探究への展開へとつなぐ。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年度においては、キリスト教美術におけるイメージの意味と物質性(マテリアリティ)の関係を対象とする新たな図像学の構想を具体化するため、神格的存在ないし現実や自然を超越する者などを人間がいかにして想起し、交渉するかという方法とその様態を明らかにするという共通の問題を設定し、本課題において重視される物質性(マテリアリティ)を主要な観点として文化人類学系の研究者と美術史系の多領域の研究者により実施した共同研究(木俣元一・佐々木重洋・水野千依編『聖性の物質性 人類学と美術史の交わるところ』、三元社、2022年3月刊を参照)による成果を踏まえて、2023年度には、研究代表者及び各分担者が各々の個別の問題意識により研究をさらに継続的に発展させた。研究代表者は、西洋中世のキリスト教美術の分野において、画像、図表、ダイアグラム、図形、地図などの視覚的・物質的手段が幅広い分野や領域において果たす役割に注目した研究を各種の媒体に帰される、認識、思考、記憶、説得などに関わるレトリカルな機能やエージェンシー(行為遂行性)に重点を置いて、とくにキリスト教におけるタイポロジー(予型論)と平面的・空間的ダイアグラムの関係性を新たな図像学の可能性と関わるテーマとして進めた。このほかにも個々の研究分担者が、研究成果を雑誌論文、図書、研究発表等を通じて充実した研究成果を活発に広く公表するとともに、幅広く中世から近現代に至るキリスト教美術におけるイメージの意味と物質性の関係を対象とする新たな図像学の構想を具体化するための事例研究に関する資料収集も地道に進めることもできた。さらに研究代表と研究分担者による研究打ち合わせを実施し、今回の共同研究全体で得られた成果を総合的に踏まえつつ、将来のより発展的な研究の可能性や方向性について発表と討議を通じて共有した。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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