Project/Area Number |
19H01266
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02070:Japanese linguistics-related
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts (2020-2022) University of Toyama (2019) |
Principal Investigator |
中井 精一 同志社女子大学, 表象文化学部, 教授 (90303198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Daniel Long 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (00247884)
川村 清志 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20405624)
大西 拓一郎 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (30213797)
松丸 真大 滋賀大学, 教育学系, 教授 (30379218)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥16,250,000 (Direct Cost: ¥12,500,000、Indirect Cost: ¥3,750,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 中心性 / 地域特性 / 無敬語 / 言語行動 / 文化伝播 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近畿地方中央部で形成された敬語形式や敬語体系、またここで顕著に認められる敬語行動や敬語意識に注目し、既存調査データの再分析と現地調査をもとに日本語敬語形成モデルの構築をめざすものである。 2019年度は、既存調査データの再分析と本調査にむけた予備調査の実施。2020年度および2021年度は、本調査の実施およびそのデータ分析。最終年度の2022年度には、公開研究会の開催および成果報告書を刊行し、研究成果の公表をおこなう計画である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近畿地方中央部で形成された敬語形式や敬語体系、またここで顕著に認められる敬語行動や敬語意識に注目し、既存調査データの再分析と現地調査をもとに日本語敬語形成モデルの構築をめざすものである。 2021年度は、予備調査を踏まえ調査データの分析をおこなった。また本調査にむけた準備調査を実施したが、予定していた本調査は和歌山県田辺市、大阪府泉南市等にとどまった。 和歌山県田辺市および大阪府泉南市における本調査では、敬語形式の伴わない「イク」のほか、尊敬の助動詞レル・ラレルを用いた「イカレル」は幅広い年齢層で保持していることが確認された。しかしながら大阪府泉南市およびその周辺地域である大阪府泉州地域以南では、近畿地方中央部で使用されているハル・ヤハルは少数しか確認されず、共通語の「イラッシャル」なども確認できなかった。また同じく近畿地方中央部で使用される下向きの待遇を表すヨルやトルもわずかに確認されるものの安定した使用ではなかった。つまり当該地域では、第三者への敬語行動では、上向き、下向きどちらも希薄で「無敬語」と表現しうる状態が依然継続していることを確認した。 今年度の調査によって、大阪府南部にある泉州地域以南のエリアでは、京都を中心とした近畿地方中央部の敬語形式や敬語体系を受容しておらず、近畿地方中央部の言語コミュニケーションの基盤とは異なる社会を維持しつづけていることがわかった。そして当該地域のこういった言語と社会のありようから、敬語行動においては、社会や文化といった言語外要因が、その運用に大きく関与、規定していることが理解された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年5月後半以降に拡大したCOVID-19第4波、2021年8月後半以降に拡大したCOVID-19第5波、2022年1月後半以降に拡大したCOVID-19第6波によって、予定していた現地調査の実施が困難になり、現地調査にもとづくデータの入力作業も延期せざるを得なくなったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
地元自治体および教育委員会、公民館等との協議・調整をしつつ、当初計画にもとづく調査を実施する。 またオンライン等も利用しつつ、全体会議、公開研究会(シンポジウムを含む)を開催し、日本語敬語研究の問題点とその解決にむけた取り組みや方向性について、広く社会にむけて発信したいと考えている。
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