Project/Area Number |
19H01627
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
柴田 好章 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (70293272)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 將暢 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (20536487)
サルカルアラニ モハメドレザ 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30535696)
埜嵜 志保 東海学園大学, 教育学部, 講師 (10806475)
丹下 悠史 愛知東邦大学, 人間健康学部, 助教 (50801726)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2019: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
|
Keywords | 授業分析 / 授業理論 / 研究倫理 / 国際化 / システム開発 / 授業研究 / 問題解決学習 / データ駆動型社会 / インドネシア / 中間項 / 可視化 / モンゴル |
Outline of Research at the Start |
本研究は、教育実践現場を教育学的概念の発見ないしは再発見の場として位置付け、教育学の基礎研究としての授業分析の学術的高度化と国際化を図る。〈納得の学び〉や〈協同の学び〉を一人一人の児童・生徒に保証するために、社会的・文化的・歴史的な要因の相対性と普遍性を明らかにし、教育理念や教育技術の体系的な理論を構築することを目的とする。このために、【A1授業論的課題】【A2研究方法論的課題】【B1研究倫理に適合する標準プロトコル開発】【B2授業分析システムの開発】の4つの課題を設定し、研究代表者が、4名の研究分担者や研究協力者とともに、研究を遂行する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、授業分析に基づきながら、〈納得の学び〉〈協同の学び〉のような質の高い学びを創造するために、拠りどころとなる授業論の再構築を図ることを目指している。 授業の詳細な事実にもとづいた授業分析を行った。さらに、前年度のシンポジウムの発表内容に基づき、授業分析の成果をもとにして、協同的な学びの意義とその実現に向けた課題について取りまとめた。また、データ駆動型社会社会を展望して、「一人一人の子どもの豊かな学びを実現する授業研究の課題」を授業分析の成果をもとに考察した。「できるーできない」「わかるーわからない」の二分法を乗り越えた個別最適のあり方を具体的な授業記録によって明らかにし、学会の研究集会で発表し、報告書の掲載する論稿を取りまとめた。 授業分析の成果に基づき、能力を関係概念として捉え直すことの重要性について論考をまとめた。 次に、本研究では授業記録に基づく授業分析を通して授業理論を構築(再構築)するために、個別性と一般性の両立を図るための研究方法論上の課題を追究している。そのために、問題解決学習(現実社会の問題の解決を志向した社会科授業)の今日的な意義を明らかにするとともに、生徒の発言に潜在している思考の様式を顕在化するために「中間項」の記述形式を考案し分析した。それによって、問題の解決の見通しを得る生徒の多様な思考過程の特徴を、中間項の記号の連鎖の形式として明らかにすることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響を受けたたが、授業記録の収集、分析、研究手法の開発・改良、授業理論の再検討について、研究を進めることができた。授業記録収集・分析のプロトコルの標準化とシステム開発については、取り組みを加速する必要があるが、全体としてはおおむね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
国内外での授業記録の収集・分析を継続しつつ、授業論および研究方法論に関する理論的知見を整理しつつ、研究倫理に配慮した授業記録収集・分析のプロトコルの標準化と、各種の授業分析手法を統合したシステム開発を継続する。
|