Project/Area Number |
19H01668
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Tsukuba (2020-2022) Shinshu University (2019) |
Principal Investigator |
小松 孝太郎 筑波大学, 人間系, 准教授 (40578267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 裕之 大分大学, 教育学部, 教授 (00450156)
真野 祐輔 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10585433)
辻山 洋介 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10637440)
濱中 裕明 兵庫教育大学, 連合学校教育学研究科, 教授 (20294267)
宮川 健 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30375456)
村田 翔吾 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 助教 (50909471)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 数学教育 / 協働 / 探究 / 教材開発 |
Outline of Research at the Start |
教科教育学では,近年,教科の本質に即した「真正な学び」の重要性が主張されている。数学の場合はそうした真正な活動の一つとして「協働型探究活動」があるが,この協働型探究活動を学校数学の場で実現する方法は十分には明らかにされていないのが現状である。そこで,本研究では,協働型探究活動を促進するための「教材開発原理」を構築し,その原理の有効性を検証することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,(1)学校数学における協働型探究活動を促進する教材の開発原理を構築すること,(2)開発した教材を中学校及び高等学校で実践し,その結果を分析することにより,教材の開発原理の有効性を明らかにすることを目的としている。 本年度は,まず研究方法論としてデザイン研究を援用した上で,内容・活動固有性と理論性および実証性の観点から,課題設計原理の意味を規定した。そして,同じくデザイン研究に基づいて,課題設計原理の開発に関する研究の枠組みを構築した。さらに,その枠組みの中でも,研究と課題設計原理の開発との関係に焦点を当てて,既存の研究を参照して枠組みの例証を行った。 次に,図形の求答問題を基にした数学的探究と,証明のアイデアや方法の把握と適用に焦点を当てて,課題設計原理の開発に関する研究を進めた。具体的には,課題設計原理の設定,課題の設計と実践,実践の分析を行うとともに,構築した研究枠組みについて考察を加えた。その結果,課題設計原理を開発する過程では,研究枠組みの要素の順番を柔軟に考えたり枠組みのサイクルを繰り返したりすることが重要であることや,課題設計原理の開発に関する研究を通じて,原理の設定の際に援用した先行研究に対して新たな知見がもたらされ得ることが示された。 さらに,課題設計原理の開発に関する研究についてのより基礎的な考察として,デザイン研究がいかにして数学教育学の理論構築に貢献可能であるかという問いを立て,教授人間学理論に基づくプラクセオロジーの視点から検討を行った。そして,デザイン研究が研究上の貢献を果たすためには,デザイン研究の実践的目的だけでなく理論的目的に応じた研究活動の遂行が重要であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画を達成することはできたが,コロナ禍の影響でそれが1年遅れての達成となった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,数学的帰納法による証明活動の発見機能,説明する証明の理解,数学的概念の拡張における定義活動に焦点を当てて,課題設計原理の設定,課題の設計と実践,実践の分析を行う。並行して,本研究が基盤としているデザイン研究について引き続き基礎的な考察を行う。
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