Study on improving the school system focusing on developing a glocal citizenship
Project/Area Number |
19H01675
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
桑原 敏典 岡山大学, 教育学域, 教授 (70294395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 康弘 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (70346295)
渡部 竜也 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10401449)
井上 昌善 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (10824104)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2019: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 主権者教育 / グローカル / シティズンシップ教育 / シティズンシップ / グローバルシティズンシップ / 地域社会 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、主権者教育に積極的取り組んでいる学校に共通してみられる教育システム、教師、生徒の特質を明らかにしたうえで、主権者教育を通した学校改革の原理や方法を具体的なプログラム開発を通して提案しようとするものである。その際に、特にグローカル(glocal)なシティズンシップという概念に注目していく。グローカルとは、地球市民(global)としての自覚を持ちつつ地域社会(local)の一員としても活躍できることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ローカルな社会課題の解決を通してグローバルな市民としての資質を育成する主権者教育のあり方を提案することを目的としている。新型コロナ感染症拡大のため、当初からは計画を大幅に修正しなければならなかったが、今年度については国内においては大学のシティズンシップ教育研究を、海外においてはアジアのグローバル・シティズンシップ教育の調査を実施した。国内の大学のシティズンシップ教育研究については、小学校を中心にシティズンシップ教育の研究を行っている研究者と研究成果の交換を行なった。また、海外調査については、韓国のソウルにあるユネスコのアジア・太平洋国際理解教育センターを訪問し、同機関が行っているグローバル・シティズンシップ教育の教員研修プログラムの調査を行うとともに、研修を実際に経験した。同機関の研修は、学習者の変容を目指しており、国や地域の違いに由来する学習者の先入観や偏見について学習者自身に気付かせ、それを越えてグローバルな視点から事象を捉えることができるようになることを目指していた。 研究のとりまとめについては、日本のシティズンシップ教育研究の特質と課題を論文としてまとめた。同報告の中では、シティズンシップ教育としての社会科の単元開発研究の特質を、1990年代以降のいくつかの成果を取り上げて論じた。その結果として、日本でシティズンシップ教育研究として行われている単元開発が、他国の教育研究に対して特異な成立過程を経て現在に至っており、日本の教科教育研究の独自性の一つとなっていることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症拡大のため、研究計画の大幅な変更を余儀なくされたものの、当初予定していたものに代わる調査を国内及び海外において実施することができており、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の拡大もおさまり、調査活動が再開できるようになったことをふまえて、下記の三点を中心に今後研究を展開する。第一は、ここまでの国内調査の成果を中心に論文を作成し、学会の紀要等に投稿することである。特に、グローバル・シティズンシップ教育に取り組む高等学校に対する実態調査の成果についてデータの分析を行い、論文化を進める。第二は、海外、特にアジアにおけるグローバル・シティズンシップ教育実践に関する調査を引き続き行い、学習者の変容等に関するデータを収集することである。第三は、米国のシティズンシップ教育研究者と研究成果に関する意見交換を行い、調査結果の見直しを行うことである。 今後、本研究をグローバル・シティズンシップ教育に関する教員研修のプログラム開発研究につなげる見通しを立てたいと考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)