インドネシアにおける歴史的環境の復興・継承に向けた計画手法
Project/Area Number |
19H02326
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
脇田 祥尚 近畿大学, 建築学部, 教授 (40280119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 泰 東北工業大学, 工学部, 教授 (30553862)
牧 紀男 京都大学, 防災研究所, 教授 (40283642)
田代 亜紀子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50443148)
張 漢賢 公立鳥取環境大学, 環境学部, 教授 (80341064)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2019: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | 歴史的環境 / 震災復興 / インドネシア / 東南アジア / ロンボク島 / 空間変容 / 生活空間再建 / パダン |
Outline of Research at the Start |
本研究は、西スマトラ沖地震(2009年)、ロンボク島地震(2018年)によって被災したパダン歴史地区ならびにロンボク島を事例として取り上げ、歴史的環境の復興に焦点をあて、インドネシアにおける歴史的環境の継承に向けた計画手法を検討することを目的とする。インドネシアにおける歴史的環境保全制度の仕組みと実態、町並み復興と地域活性化、住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建に対する調査を実施しつつ、インドネシアにおける歴史的環境の継承システムの検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、インドネシアにおける歴史的環境の継承に向けた計画手法を検討することを目的とするものである。コロナ禍で現地調査を実施できずにいたが、住居・集落の歴史的環境の継承と復興に関する現地調査、並びに、歴史的町並みの継承に関する実態調査を2022年度に行なった。具体的には、2022年度は9月にインドネシア・ロンボク島にて現地調査を実施した。また比較の対象として、8月並びに9月にカンボジア・プノンペン、シンガポール、マレーシア・イポーにて現地調査を行なった。 9月以降、データ整理を行いつつ、12月並びに3月に研究会を実施した。 以下の研究成果を年度内にまとめ、翌年度4月に日本建築学会大会梗概集に梗概を提出した。 「外部支援による伝統的住居・集落の変容 2022 年度調査より ロンボク島地震(2018 年)における伝統的住居・集落の生活再建に関する研究 その 4」「Community-Based Participatory in the Bayan Village’s Post-Disaster Ecotourism Development Study on rehabilitation of traditional settlements after the Lombok earthquake in 2018, Indonesia Part 5」「ロンボク島(インドネシア)の文化的景観に関する研究 バヤン村における棚田の水利システムを事例に」「沖縄県那覇市壺屋地区における石敢當の配置変化」「プノンペン(カンボジア)の外部空間における信仰関連物の配置」「プノンペン(カンボジア)の住居空間における信仰関連物の配置」「中国における城中村を対象とした建築分野の研究動向」「アジア都市のショップハウスに関する研究 その10.マレーシア・イポー市におけるショップハウス市街地2」
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの流行により2020年・2021年は予定していたインドネシア調査を断念せざるを得なかった。そのため、2020年度ならびに2021年度は、2019年に実施した現地調査のデータの整理・検討を行うとともに、インターネット上で公開されている地図情報等を活用した土地利用・景観分析を行った。またインドネシアの研究者と連携し、現地研究者によるデータをもとに分析を深めた。2022年夏に現地調査を実施できたが、成果の取りまとめは今後の作業に委ねられる。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍で現地調査を実施できずにいたが、住居・集落の歴史的環境の継承と復興に関する現地調査、並びに、歴史的町並みの継承に関する実態調査を2022年度に実施できたため、今後は、それらの調査データの整理や補足調査もかねて、インドネシア・ロンボク島、インドネシア・パダン旧市街地、カンボジア・プノンペン、シンガポール、マレーシア・イポーにて現地調査を実施する予定である。あわせて、本研究が研究の目的として掲げていた以下の4つのテーマについて、総合的に検討していく予定である。1.インドネシアにおいて実効性をもつ歴史的環境保全の方法論とはいかなるものか、2.歴史地区の被災した町並みを復興させるには何が求められるのか、3.住居・集落の歴史的環境の継承と復興の共存は可能か、4.望ましい復興を推進するための多様な主体の連携モデルとはいかなるものか、という4つの学術的問いに答えるために、現地調査で得られたデータの整理を活用して、検討を深めていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)