Research and development for practical use of individualized canine cancer immunotherapy
Project/Area Number |
19H03132
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42020:Veterinary medical science-related
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
塚田 晃三 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (90304930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 道郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00238586)
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (00424763)
田村 恭一 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (00722282)
宮前 二朗 岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (40846143)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2019: ¥7,800,000 (Direct Cost: ¥6,000,000、Indirect Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | survivin / DLA-88型 / ペプチドワクチン / 犬がん免疫療法 / 臨床試験 / 悪性腫瘍 / 犬 / 臨床研究 / DLA-88型適応型検査 |
Outline of Research at the Start |
がん罹患犬におけるDLA-88型別に提示されるがん関連抗原の一つSurvivinを標的としたがん特異的免疫療法(ペプチドワクチン)を実施することを目的に、これまでDLA-88型別に特異的に反応する抗原ペプチドの同定を行ってきた。本研究では、1)有効なワクチン用adjuvant成分を、がん拒絶に特化したスクリーニングで選別し、2)現行のDLA-88型タイピングに代わる簡便な適合型検査を確立させ、3)臨床研究の開始後、1-2年間の予後観察(CT/MRI検査)により、その効果を腫瘤の退縮期間、寛解率、及び生存期間で判定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
犬個別化がんワクチンのアジュバント成分を選別するため、CT26株静注(大腸癌全身転移モデル)マウスにがん抗原AH1ペプチドと様々な免疫賦活化剤(flagellin、Poly(I:C)、CpG-ODN、Pam3CysSerLys4 丸山ワクチン、プロポリス)のアジュバント効果を試した結果、CpG-ODN(市販D35)が最もがん拒絶反応が強く、100日以上の生存率20%~40%を示した。その他の免疫賦活化剤は延命効果を示すものの、生存率は0%であった。さらに各種CpG-ODN(D35、ODN1826、ODN2006、ODN2395、ODN-HSV、ODN-gD)を検討した結果、ODN1826、ODN-HSV、ODN2006が比較的高い生存率(30%~50%)を示した。次に、実際の犬へのがんワクチン接種による安全性を精査するため、老齢のビーグル犬(13~14歳)6匹を用いて調べた。2ヶ月半の経過観察では、発熱、発疹等の症状、接種部位の病変は認められていない。各ビーグル犬の血液から、DLA-88型を検査し、6本の各種survivinペプチドに対する細胞傷害性Tリンパ球の誘導能を、顕微鏡下での形態観察、ELISA法による上清中のIFN-γ産生およびPerforin分泌濃度解析で検証した。DLA-88*501:01/502:01、DLA-88*012:01/012:01、DLA-88*012:01/041:01の型を有する個体でIFN-γとPerforinの高い検出があり、全ペプチドに対して反応性を示した。顕微鏡下での形態観察では、比較的上清解析と合致するもののペプチド毎に活性の違いがみられた。これは2週間の応答のうち、上清は最終的に蓄積された結果を示唆するが、顕微鏡下の形態観察では各ウェル毎の最大活性時期のズレが生じて、観察のタイミングで反応性の違いが起きていることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クリオスタットを用いない方法としてドライアイスを用い、凍結切片の作成後、HE染色および免染にて診断する即時病理診断の確立を進めているが、現在のところまだ上手く薄切ができていない状態である。現在、川本法を使った検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
ワクチン接種の安全性試験を実施している6匹の高齢ビーグル犬の病理解剖検査を進める予定である。最終的に安全性を確認した上で、書類を作成し、大学附属動物医療センターの倫理委員会の承諾を得て、臨床試験の実施へと突入する。即時病理診断の確立は同時進行で進める予定である。臨床試験の対象は、即時病理診断により腫瘍の型とがん抗原survivinの発現、血液検査によるDLA-88型検査により選別される。また、治療方針により、外科的切除、放射線治療、抗がん剤治療が進められ、その経過と合わせ、飼い主との同意で書類を交わし、がんペプチドワクチンが実施される。その後は経過観察として定期的なCT検査などで腫瘍のモニタリングを行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)