Proposal of the radiation management guideline of the contaminated patients acceptance in the nuclear disaster
Project/Area Number |
19H03762
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
長谷川 有史 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70404879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大葉 隆 福島県立医科大学, 保健科学部, 講師 (00814055)
佐藤 久志 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (20254021)
佐藤 健一 滋賀大学, データサイエンス学系, 教授 (30284219)
保田 浩志 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (50250121)
井山 慶大 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (50778694)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥13,390,000 (Direct Cost: ¥10,300,000、Indirect Cost: ¥3,090,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2019: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 原子力災害医療 / 放射線管理 / 福島第一原子力発電所 / 被ばく / 汚染 / 原子力災害 / 福島第一原子力発電所事故 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、福島第一原子力発電所事故の教訓を踏まえた原子力災害時の被ばく・汚染レベルの提示と汚染傷病者受入れ時の医療従事者や住民への放射線管理に関する指針を提案する。上記を達成するために、国内・海外知見の収集、原子力災害拠点病院の施設規模調査、医療対応時の実測値の解析、上記に基づくシミュレーションを行う。本研究の成果は原子力災害時の医療対応の政策立案のみならず、原子力災害医療拠点整備のために、医療機関が院内の医療従事者と地域住民への説明責任を果たす一躍を担うと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、福島第一原子力発電所事故における汚染傷病者受入の経験を踏まえ、原子力災害時の汚染傷病者受入放射線管理も関する指針を提案する事であ る。成果物の送り手と具体的内容は、医療従事者に対する外部・内部被ばく管理指針、医療機関近隣住民向けの外部被ばく管理指針の2つである。2022年度の研究実績を以下に記す。 1)海外・国内における汚染傷病者受入の現状調査 ①海外における放射線事故の汚染傷病者受入と法令の調査:韓国2施設、ロシア1施設の過年度調査に加え、文献調査・当該組織のwebサイト・電子書簡等による情報収集を追加で行った。②国内における放射線事故の汚染傷病者受入と法令の調査:国内における汚染傷病者受け入れ施設の状況を調査した結果を解析した。その結果、国内の汚染傷病者受け入れ施設は福島事故以前から原子力災害医療を担当している施設と、福島事故以後に新たに原子力災害医療に関与した施設の2群間で、施設の放射線管理に異なる特徴が認められた。上記を学会発表すると同時に、その概略をホームページで公開した。あわせて参考となる汚染傷病者受け入れ施設に出向き、公表結果の現場確認を行った。 2)福島第一原子力発電所事故時に福島県立医科大学で受け入れた傷病者の情報取り纏め:本学の汚染傷病者受け入れ経験取りまとめのため、個別にインフォームドコンセントを行い許可の得られた対象者の情報を解析中である。 3)外部・内部被ばく線量分布のシミュレーション:具体的な計画とその基礎となる放射線影響評価の方法に関する共同研究施設との打合せ等をweb回線を利用したテレビ会議、並びに学会等を通じて行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19パンデミックの状況が以前継続していた期間であり、共同研究機関が医療機関であることを鑑みて、研究者の移動並びに感染拡大防止対策にともない、対面会議や実験が制限された期間に該当する。上記を反映して上記1)①の追加調査が当初も目標に満たなかった。また上記1)②の回収率は医療対応の多忙を反映してか43.5%と必ずしも高値ではなかった。加えて、研究者自身もCOVID-19に感染し、研究計画の繰越を余儀なくされた。上記を加味して自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
以下の研究に移行する計画である。 3)医療従事者の原子力災害時の汚染傷病者対応から受ける外部・内部被ばく線量分布のシミュレーション:多施設と連携して131I、137Cs等の線源を用いたモデルを作成し、以下の実測およびシミュレーションを行う。①医療従事者の原子力災害時の汚染傷病者対応から受ける外部被ばく線量分布の実測②医療従事者の原子力災害時の汚染傷病者対応から受ける外部被ばく線量のシミュレーション③医療従事者の原子力災害時の汚染傷病者対応から受ける内部被曝線量のシミュレーション。上記を、福島事故の汚染傷病者から得られた情報を加味して要点を絞り実践する。 4)屋外で汚染傷病者の診療を行った場合の住民への外部被ばく線量のシミュレーション:3)と同様に多施設と連携して131I、137Cs等の線源を用いたモデルを作成し、以下の実測およびシミュレーションを行う。特に屋外除染機能を有する施設の現状を踏まえて要点を絞り行う。 上記の如く、社会環境・研究期間・研究者の健康状態を勘案し、研究計画の修正と財源繰越の申請を行って対応している。また、福島第一原発事故時の汚染傷病者のうち、直接対象者ご本人と連絡が付かない場合は、研究者所属のホーページに本調査の内容を紹介して、直接ご本人が対象となることを拒否できる機会を確保する。 引き続き研究結果は学会・論文等によるほか、Webページ等を利用して社会に報告してゆく。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)