Project/Area Number |
19H03931
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10444184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 世範 (李 鎔範) 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10334658)
峰松 健夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00398752)
大貝 和裕 金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター(保), 准教授 (40706983)
飯島 淳彦 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00377186)
黒瀬 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40397162)
玉井 奈緒 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80636788)
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10323966)
坂上 百重 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50436771)
横野 知江 (西澤知江) 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50579597)
柏 美智 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50747326)
奥田 明子 (田所明子) 新潟大学, 医歯学系, 講師 (60454584)
坂井 さゆり 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40436770)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2019: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 抗がん剤脱毛 / 脱毛頭皮 / アピアランスケア / 化学療法 / 頭皮悪化 / 装着型ウェアラブル端末 |
Outline of Research at the Start |
ほとんどのがん治療に抗がん剤が使用されることで抗がん剤脱毛は不可避である。この抗がん剤による頭皮の悪化と、外的刺激を直接脱毛により受けることで、頭皮のさらなる悪化を招き、がん患者の不快・苦痛が増強する。そこで、申請者らが保有する看護学・医工学・分子学・情報工学的ノウハウを用いて、①抗がん剤投与中の頭皮から変化シグナルを行動生理学的計測による検出②頭皮の炎症レベルの分類③機械学習による炎症レベルと変化シグナルの関連づけを行う。これにより、頭皮の計測データのみから時系列的に頭皮の悪化が予測可能となり、ウィッグに設置したウェアラブル化が実現することで、セルフアセスメントに繋がることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、抗がん剤投与における頭皮の炎症レベルとの関連を見つけるために、①抗がん剤投与による頭皮炎症レベルの決定と②炎症レベルを教師データとし、入力データに頭皮状態の測定結果を採用した機械学習(人工知能の1つ)を、新潟大学ビックデータアクティベーションにて行うことで医学的なエビデンスをつけた抗がん剤投与中の頭皮の炎症レベルと頭皮状態の変化シグナルと関連を提示することを目的とし、時系列的に悪化が予測できるウィッグ装着型のウェアラブル端末の開発を最終目標としている。今年度は①温湿度に着目し、外部環境にかかわる頭部状態の検証及び②頭皮の画像解析の方策の検討を行った。①方法は、毛髪を有した健常女性35名、脱毛がありウィッグを装着している女性4名、計39名を対象に,人工気候室にて、2条件の設定下(①:温度28℃・湿度50%、②:温度30℃・湿度50%)で15分の軽作業による滞在中の頭部内の温湿度測定を行った。測定部位は頭頂部(以下A)、右側頭部(以下B)、左側頭部(以下C)、後頭部(以下D)の4か所とした。結果、測定部位による温湿度について全対象の測定結果から、①条件では温度は(34・55℃)が高値で湿度はD(50.97%)が高値であった。②条件ではC(35.30℃)がすべての部位より高値であり、湿度はD(50.85%)と最も高値を示した。②乳がんによる抗がん剤治療を受けた患者4名、健常者34名についてUSBマイクロスコープを用いて頭部画像を撮影し、グレーレベル同時生起行列(GLCM)を用いた特徴量解析をした結果、GLCM特徴量のうち、均質性、明度・彩度、相関、逆差分では脱毛頭皮と健常者の頭皮の間に有意差がみられた。脱毛頭皮と健常者の頭皮の状態は異なると考えられ、脱毛時の頭皮構造と不快症状との関連について検証を進める一助となることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象としている20~50歳代の脱毛がありウィッグを装着している女性の調査に関して、Covid-19感染拡大のため被験者の公募は開始したが被験者の参加が極めて少ない状況のため、調査結果が得られない状況が続いている。サンプルサイズが少ないことでデータ収集に困難をきたしている。研究活動が芳しくなく、成果公表の機会が少なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は最終年度である。頭皮構造の評価方法に関しては頭皮の拡大画像による解析方法の方策については成果として進められる目途がついてきた。 今後は本研究の成果報告の実施と今後の課題も見出し、研究目的の実現にむけて検討する。
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