慢性心不全患者の急性増悪予防に向けて看護師が行う退院時病態アセスメントとその評価
Project/Area Number |
19H03933
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮脇 郁子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80209957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 奈緒 宮城大学, 看護学群, 教授 (20403298)
大岸 文美 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (50848439)
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
福田 敦子 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (80294239)
正垣 淳子 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80725987)
木村 裕治 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80882167)
多留 ちえみ 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (90514050)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥10,530,000 (Direct Cost: ¥8,100,000、Indirect Cost: ¥2,430,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 慢性心不全 / 退院時アセスメント / 急性増悪予防 / 支援ツール |
Outline of Research at the Start |
本研究は急増している慢性心不全患者の急性増悪予防のために、退院後の患者・家族の療養継続の要(かなめ)となる看護師が行う退院時の病態アセスメントに基づく支援に焦点をあてこれらを強化する支援ツールを開発しその評価を行うことを目的としている。まず慢性心不全患者の退院時支援における看護師のアセスメントについて、面接調査を行い質的にその実相を明らかにする。そしてこれらの面接調査の結果及び我々がこれまで蓄積した在宅療養継続事例から、退院時支援を把握する質問紙を作成し、全国の慢性心不全患者の退院支援に関わる看護師を対象にアセスメントの実態を明らかにする。さらに再入院予防に繋がる支援ツールを開発し評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急増している慢性心不全患者の急性増悪予防(再入院予防)のために、退院後の患者・家族の療養継続の要(かなめ)となる看護師が行う退院時の病態アセスメントに基づく看護支援に焦点をあて、これらを強化する支援ツールを開発することを目的としている。本年度は、在宅療養移行支援における看護師の支援の実態調査の質問項目を明らかにするために、慢性心不全患者の在宅療養移行支援における看護実践について看護師(病棟、退院調整、訪問)のべ21名を対象とした面接調査データについて、具体的な看護実践内容を抽出するために質的帰納的に分析を行った。看護師の看護実践は、共通して「その人らしさの尊重」と「病態の把握」を基盤に、「急性増悪の予防・療養行動の促進」「療養の場の選択・療養環境の調整」「医療をつなぐ」を意図していることが明らかになった。また、患者の管理・自律・尊厳の保持や、安心・安全・サポートの 認識の向上、医療費や再入院の減少、満足度やQOL向上につながるGalvin(2017)らが提示している「退院の準備状態」の観点も含めて、退院時の看護実践内容に関して国内外の文献検討をした。調査データをもとに患者の身体的機能とセルフケアを管理する能力を含む「身体的安定性」、退院後のさまざまな問題に対処するための「心理社会的なサポート」、退院後の生活管理について自信をもって行える「心理的な対応能力」、退院後の問題に対処するための「情報と知識」などについても検討を行った。慢性心不全患者の退院支援、特に在宅療養移行支援には,再入院予防に必要な病態に関する情報を共有し,生活調整に活かすことが求められることが明らかになった。これらの結果とともに退院の準備状態を整えるための重要な要因を解明するためには、関連の文献のさらなる検討とともに高度実践看護師が主導するケア管理を含めた調査検討の必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
退院支援の調査において、新型コロナ感染症による影響で、看護師を対象とした予備調査の依頼と準備、研究協力依頼が実施の進捗に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでの分析結果について退院の準備状態を整えるための重要な要因について、文献検討に従い、本邦における高度実践看護師が行う看護実践も含めた質的量的調査を計画している。なお、本研究は、慢性心不全患者の在宅療養移行支援における看護実践について看護師(病棟、退院調整、訪問)など、看護の場が異なる看護師の複雑な調査を行っており、データーをより系統的に説明することが求められ、それらを可能とする質的内容分析を取り入れた調査分析を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)