Project/Area Number |
19H04362
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
星野 仏方 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (80438366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保原 達 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (70391159)
中谷 暢丈 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (90423350)
松井 佳世 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 研究員 (10814189)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2019: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 一帯一路(BRI) / BRIとオアシス農業 / BRIアンダーパス / BRIのリスク評価 / 国際ネットワークの構築 / カザフスタン / オアシス農業 / インフラ投資 / リモートセンシング / 表土損失 / ジャルケント地区 / トウモロコシ栽培 / 一帯一路 / 中国の影響 / 地域コミュニティ / 分断 / 生態系 / ジャルケント / 中国一帯一路 / BRIの影響 / オアシス農業変遷 / 中央アジアの水と食料の安全 / 環境開発リスク評価 / カザフスタン共和国 / リスク評価 / "一帯一路"プロジェクト / OBOR / 地域社会 / リスクアセスメント / 中国 |
Outline of Research at the Start |
本研究は中国政府が2014年に開始した「一帯一路」(One-Belt-One-Road, 以下OBOR)の開発による攪乱が進む乾燥地域において地域環境影響評価モデルの構築と環境修復政策の提案を目指す。具体的には現地調査と高解像度衛星写真、UAV空撮などの手法を用いて、OBORの中継拠点であるカザフスタン共和国のKhorgas Dry Port地域において、「表土の損失調査」・「水質・土壌調査」及び「高解像度OBORベースマップの構築」の三つの柱を中心に定量化プロセスによって、ベースマップの作成、基本データの収集を行い、リスクアセスメントを実施し、世界的発信する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は中国「一帯一路(BRI)」のインフラ整備と投資プロジェクトによる中央アジアオアシス農業への影響と食の安心・安全へのリスク評価の一部成果をまとめ、いくつかの国際会議(COSPAR2022, IGARSS2022, GeoEnv2022)の場で公表した。また、2019年に実施した調査、つまりカザフスタンアルマトイ州パンフィロフ地区で(ジャルケント市を中心に)中国のBRI関連投資による農地拡大に伴い過去に廃棄された一部のオアシス農地が再墾され、再開墾された土地にトウモロコシの栽培が行われている状況を論文化した(英語とロシア語でCentral Asia's Affairs 88(4)に2022年12月15日公表した)。中国政府が片手で農業への投資を増やし、それによってトウモロコシ畑が拡大されオアシスがどんどん開墾され、一方ではカザフスタン境内のBRI沿線でインフラへの投資によって農地面積が減少している。この矛盾とも言える二つの真逆な投資行為によってイリ川とウスク川のオアシスが著しく縮小している。その結果をJournal of Arid land Studies, 32(S), 2022に公表した。GIS(地理情報システム)とリモートセンシング技術を用いてBRI沿線の土地利用の変遷の空間データベースを作成しました。そのほか、採集した土壌と水質の化学分析を進めて論文化する準備をしています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は予定通りに今までの一部の研究成果を論文化することができて、また国際会議で公表した。GIS(地理情報システム)上で「一帯一路BRI」沿線の土地利用のデータベースを作成し、またBRI全線マップも完成した。国際共同研究を展開し、国際ネットワークの構築の準備に着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の2023年度は主にBRIのアンダーパスが家畜・野生動物の移動、および地域のコミュニティの分断への影響を明らかにするために現地調査を行います。現地調査とインタビューを通して、BRIがオアシスの野生動植物の生態系、および地域住民の生活や生産への影響を明らかにする。また水質と土壌の分析結果を公表する予定です。
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