Budget Amount *help |
¥202,020,000 (Direct Cost: ¥155,400,000、Indirect Cost: ¥46,620,000)
Fiscal Year 2023: ¥29,510,000 (Direct Cost: ¥22,700,000、Indirect Cost: ¥6,810,000)
Fiscal Year 2022: ¥29,510,000 (Direct Cost: ¥22,700,000、Indirect Cost: ¥6,810,000)
Fiscal Year 2021: ¥29,510,000 (Direct Cost: ¥22,700,000、Indirect Cost: ¥6,810,000)
Fiscal Year 2020: ¥49,140,000 (Direct Cost: ¥37,800,000、Indirect Cost: ¥11,340,000)
Fiscal Year 2019: ¥64,350,000 (Direct Cost: ¥49,500,000、Indirect Cost: ¥14,850,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
(1) Pathogenic Th2細胞へ分化する分子機構を明らかにする過程で、Th2細胞の中にグランザイムを発現する亜集団を同定した。Th2細胞へのIL-4刺激はUSP7を発現させ、USP7がSTAT3のリン酸化を亢進することでグランザイムを発現誘導する。そして、グランザイムは他のTh2細胞の膜表面に発現するPAR1を切断することにより、IL-5やIL-13を高産生するPathogenic Th2細胞へと分化させることがわかった。USP7やグランザイム欠損マウスではアレルギー性気道炎症反応が減弱した。さらに好酸球生副鼻腔炎患者の鼻ポリープ内においても、PAR1+またはグランザイム+Th2細胞が共局在していたことから、USP7-STAT3-グランザイム-PAR1経路が難治性アレルギー性疾患の治療標的となりうることを明らかにした(Kumagai J., PNAS, 2023)。 (2) 好酸球性食道炎(EoE ; Eosinophilic esophagitis)に伴って生じる食道組織線維化にPathogenic記憶Th2細胞が関与するのか明らかに目的で、食道線維化を伴うEoEのマウスモデルとEoE患者の食道組織の解析を行なった。EoEマウスモデルの解析から、マウス食道組織内にアンフィレグリン産生を行うPathogenic記憶Th2細胞を同定し、このアンフィレグリンが食道組織線維化に関与することを明らかにした。またトランスクリプトームと組織学的解析から、EoE患者の食道内にアンフィレグリン産生Pathogenic記憶Th2細胞の存在が明らかとなった。この食道内における数は臨床症状と相関することから、アンフィレグリン産生Pathogenic記憶Th2細胞がEoEに伴う線維化の治療として新たな標的となることがわかった(Kaneko T., JACI Global, Revised)。
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