Project/Area Number |
19J00012
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
平 寛多朗 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | チュニジア / 教育 / アラビア語 / 教科書 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、国民が共有すべき歴史としてチュニジアで編まれたアラビア語文学史の分析を行う研究である。チュニジア憲法は、イスラムは国家の宗教であり、アラビア語は公用語であると明記する。その一方、チュニジアは世俗主義を標榜し、長い間フランス語とアラビア語によるバイリンガル教育を行ってきた。憲法の理念と実際の政策が相反するような状況の中、チュニジアではどの文化、歴史への帰属意識を土台として、どのようなナショナルアイデンティティーが形成されてきたのかを明らかにすることを本研究は目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、チュニジアで教育の「アラビア語化」が推進された1970年代の国語教科書を対象に分析し、その上でアラブ・イスラム国家間で共有される紐帯の有無を検証するため、古典文学に注目し同じアラブ・イスラム国家であるエジプトの国語教科書との比較を行った。 比較の結果、チュニジアとエジプトの両国の国語教科書ではアラビア語古典文学が扱われているものの、収録されている作品は必ずしも共通のものではないことを確認した。これは当時チュニジアの大統領であったブルギバがモダニスト的政治方針を取っており、それに沿う形で作品が教科書のために選択されたためだと考えられる。国語である「アラビア語」の教科書は、国家の政策やイデオロギーが反映される場であり、古典の選択においてもその影響を受けるものであることが明らかとなった。 さらに令和3年度は、1970年代・1980年代と2019年のチュニジアの国語教科書を比較分析し、後者ではクルアーンの文言やイスラームの預言者、正統カリフの演説などが削除されていることが分かった。また2019年度の教科書にはマグリブ、アンダルス関連の古典が減少しており、ユダヤ系チュニジア人に関しては時代に関係なく教材に盛り込まれていないことなどを確認した。 以上のことから、次のような結論を得た。アラビア語の文化的遺産はアラブ・イスラームへの帰属意識を形成する重要な役割を言語教育の分野で担ってきた。しかしその「文化的遺産」は各国によって異なるため、アラブ人の間でその文化に対する理解には違いが生じていると考えられる。またチュニジアの「アラビア語」教科書は、宗教に関係するテクストやチュニジアの独自性を示すような古典文学を扱わない方向に変化し、一方でチュニジアにおけるマイノリティーに関しては一貫して教科書から排除してきた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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