Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
微生物の集団により形成される高次構造体であるバイオフィルムは、人体内では感染症をはじ めとする様々な健康被害を及ぼし、環境中では石油パイプライン・医療器具の腐食といった甚 大な経済被害を引き起こす。しかし、バイオフィルムは極めて高い薬剤耐性を有することから、 浮遊細胞と比べて抗生物質による殺菌効果が弱く、新規バイオフィルム除去手法の確立が広く求められている。本研究は、微生物同士の電気的な相互作用という独自の観点に立脚した新規バイオフィルム除去技術の開発を目指すものである。さらに、その分子機構の解明を通じて様々な微生物系に適用可能な基盤技術として展開することを試みる。