Project/Area Number |
19J01049
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
橋立 洋祐 早稲田大学, 商学学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 意思決定理論 / 行動経済学 / 公理化 / 社会的選好 / 社会イメージ / 社会規範 / 社会的圧力 / 文脈依存性 / 相互依存型選好 / 不確実性 / 情報 / 社会的感情 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,意思決定者が持つ嗜好の不確実性を組み入れ,戦略的環境下で選好が(内生的に)決定される構造を捉える,新たな理論枠組みを構築する.さらにそれを組織内の経済行動に応用する.これは,これまで行動経済学で分析されてきた「人間特有の心の動き」と,ゲ ーム理論における「戦略的思考」を融合した,行動経済理論の構築とその応用(組織の経済学)であり,現実の人間行動のより深い理解を目指す試みと位置付けられる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,意思決定者が持つ嗜好の不確実性を組み入れ,戦略的環境下で選好が (内生的に) 決定される構造を捉える,新たな理論枠組みを構築する.最終年度の今年度は,これまで進めてきた研究を引き続き進展させた. 第1に,個人の意思決定分析として社会的選好による確率的選択行動の公理的特徴づけを行った.Additive Perturbed Utility のクラスに限定し,利己的な効用関数と社会的感情を組み入れた randomization の費用関数から分析した.社会的選好と確率的選択理論を融合させたアプローチで,費用関数の特徴づけにより,image concern もしくは fairness concern に由来した確率的行動かを識別する試みである. 第2に,昨年度から継続して,社会的選好の公理的分析の一般化にも着手した.リスクと社会的選好を融合させた新しい公理的分析の結果を成果としてまとめる準備を進めている. 第3に,個人の意思決定分析の応用として,社会イメージのモデルを応用し,インセンティブ設計との融合を図るため,社会的ジレンマの問題の分析に着手した.利得の差や合計を気にする outcome-based な選好を出発点に分析をし,相手の選好の不確実性を考慮し,その不確実性に対する態度を組み入れ,均衡分析を行なった.相手の選好の不確実性を予想する際に社会的選好の互恵性やイメージの視点を考慮した. また,グループの意思決定の公理的分析について,土台となるモデルを構築したが,このプロジェクトに関しては,実験,実証,事例との整合性や行動経済学的モデルとの関連を見て,研究の問いに対してより洗練した分析とまとめを行う段階にとどまっている. 以上の通り,論文にまとめることができたプロジェクトと,引き続き分析が必要なプロジェクトがある.今後も着実に進展させたい.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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