Project/Area Number |
19J01194
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
隠岐ー須賀 麻衣 名古屋大学, 法学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2019-04-25 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 政治思想 / 政治哲学 / プラトン / ルソー / 演劇 / 政治思想史 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、一般市民の徳を涵養するという意味での「魂への配慮」として捉えられる政治の営みにおいて演劇と音楽がどのような役割を果たしてきたか、また果たすべきであると考えられてきたかを、古代から近代の西洋政治思想史の枠組みで解明することである。本研究を通じて、多くの人々にとって娯楽のカテゴリーに属する演劇や音楽が、どのように政治的に利用されうるのかを検証し、その危険性と有益性を探究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、再び古代ギリシアの「魂への配慮」と「政治」あるいは「政治を行うこと」の関係性についての研究に専念した。これは、2020年度の報告書にあるように、研究会での指摘と批判を受けて18世紀との比較を早まることなく、しっかりとした研究基盤を築く必要性を認識したためである。申請時の研究計画をその通り遂行することはかなわなかったが、PD1年目に古代ギリシアと18世紀の比較検討をおこなったことによって、現段階の研究課題において不足している点について認識することができた。研究遂行の変更を認識後、2021年度初めに修正版の研究計画を報告書の上で提示していた。そこで提示した研究計画は約80%達成することができたと考えられる。他方で、当時計画していた以上の研究を進めることもできた。 (1)2021年度初めの研究計画①プラトンとルソーの演劇論を政治哲学研究会にて報告:都合がつかなかったため、口頭発表は断念した。2022年度以降に同研究会、あるいは他箇所での口頭発表を検討中である。 (2)2021年度初めの研究計画②日本政治学会で報告:「プラトンの規範的政治理論の(不)可能性」というタイトルで実施。報告原稿は論文の形で(あるいは単著の一部として)刊行を予定して修正している。 (3)2021年度初めには計画していなかったが、追加的な研究成果:西洋古典研究会で「魂への配慮と他者の統治:プラトン『アルキビアデス1』における『政治』の問題」というタイトルで口頭発表を行った。また、研究会で得られたコメント・批判を含めた形で加筆・修正を施し、論文として執筆し投稿した(掲載決定)。 その他の研究成果:2022年度内の『啓蒙と政治(仮)』論集の刊行を目指し、研究発表を行った。また、「魂への配慮としての政治」を一般読者に届けるため『世界思想』に寄稿した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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